NTTコムウェアの「SmartCloud DevaaS 2.0」(DevaaS 2.0)は、システム開発環境を提供することに特化したIaaS型クラウドサービスである。特徴は、ポータル画面を介して、簡単に開発支援ツールの導入/設定やテスト環境の配備ができること。SIベンダーや、システムを内製するユーザー企業に販売する。

 開発環境となる仮想サーバーをセルフサービス型で調達できるIaaS型クラウドサービスである。開発環境となる各種Linux(Red Hat、CentOS、Ubuntu)や各種Windows(Windows 10、Windows Server)を仮想サーバー型で配備し、これをシンクライアント(画面情報端末)やキャラクタ端末を介してリモート操作する形になる。Web 3階層システムなどのテスト環境も簡単に構築して配備できる。

 開発環境に特化した機能として、CI(継続的インテグレーション)/CD(継続的デリバリ)など、DevOpsを支援する各種オープンソース30種類を簡単に導入/設定できるようにしている。例えば、Maven(ビルド)、Jenkins(ジョブ管理)、GitLab(バージョン管理)、Ansible(構成管理/デプロイ)、Docker(コンテナ管理)、Redmine(プロジェクト管理)、Junit(コードテスト)、Selenium(画面テスト)、などを設定込みで導入できる。これらのツールのサポートも付く。

ポータルを介して導入/設定できるツール30種
CI/CDサーバー環境向けJenkins 2.32.1(CI/CD)
Junit(Jacoco含む)4.11(コードテスト)
Ant 1.9.4(ビルド)
Maven 3.2.5(ビルド)
Ansible 2.3(構成管理)
Git 1.8.3.1(バージョン管理)
GitLab 9.0.5(バージョン管理)
Redmine 3.3.3(プロジェクト管理)
SonarQube 6.2(品質管理)
Artifactory 4.8.0(リポジトリ管理)
MatterMost 3.4.0(Slack代替サーバー)
Elasticsearch 2.3.5(全文検索エンジン)
Logstash 2.3.4(ログ収集管理)
Kibana 4.5.4(ログデータ解析/可視化)
テスト環境向けDocker 1.12.6(コンテナ)
OpenJDK 1.8.0_102-b14(Java実行環境)
Apache 2.4.6(Webサーバー)
Tomcat 8.5.15(Javaアプリケーションサーバー)
PostgreSQL 9.5.5(データベース管理システム)
シンクライアントを介してリモート操作する開発環境向けLibre Office 5.0.6.3(オフィスソフト)
Eclipse 4.6.3(統合開発環境)
Selenium(画面テスト)
FFFTP 1.98g2(FTPクライアント)
WinSCP 5.7.5(SFTPクライアント)
Tera Term 4.95(Telnet/SSHクライアント)
CubePDF 1.0.0rc11(PDF作成)
CubePDF Page 2.0.1(PDFページ結合分割)
CubePDF Viewer 0.4.2b(PDF閲覧)
TortoiseGit 2.4.0(Gitクライアント)
Git for Windows(バージョン管理)
SmartCloud DevaaS 2.0の概要
用途と機能システム開発環境を提供することに特化したIaaS型クラウドサービス
アーキテクチャ開発環境となる各種Linux(Red Hat、CentOS、Ubuntu)や各種Windows(Windows 10、Windows Server)を仮想サーバー型で配備し、これをシンクライアント(画面情報端末)やキャラクタ端末を介してリモート操作する形になる
特徴ポータル画面を介して、簡単に開発支援ツールの導入/設定やテスト環境の配備ができること
主なターゲット企業SIベンダーや、システムを内製するユーザー企業
初期費用12万1700円
従量課金■開発用の仮想デスクトップ環境は、30台セットで仮想サーバー1台あたり日額167円からまたは月額5000円から(OSは含まない)
■テスト環境とCI/CDサーバー環境は、仮想サーバー1台あたり日額334円からまたは月額1万円から
■追加ストレージは、15Gバイトあたり日額25円または月額750円
■テンプレート保管料は、15Gバイトあたり日額25円または月額750円
■バックアップ領域は、15Gバイトあたり日額25円または月額750円
■ファイアウォール利用料は、1セグメントあたり日額90円または月額1800円
発表日2017年7月20日
提供開始日2017年7月20日