NECの「ARmKeypad Air(アームキーパッド・エアー)」は、作業者の腕を仮想的なキーボードとして利用できるようにするシステム製品である。AR(拡張現実)とウエアラブルデバイスを応用しており、Android搭載のスマートグラスだけで仮想キーボードを実現する。NECが開発したソフトウエアやシステム構築サービスを組み合わせて提供する。
腕に取り付けたQRコードや企業ロゴを、ARマーカーとして使う。スマートグラスがARマーカーを認識し、所定の位置に仮想キーボードを表示する。仮想キーボード上での指の位置と動き(フリック/スワイプ操作)を調べて、これを選択肢の選択や決定に利用する。仮想キーボードを映した腕にタッチすることなく選択/決定できるので、医療現場や食品加工現場のような、衣服に直接触れられない無菌状態での作業が求められる現場でも利用できる。
これに対して、既存の「ARmKeypad(アームキーパッド)」の場合、腕にタッチして入力する方式を採っていた。加速度センサーを搭載したスマートウォッチを腕に巻くことによって、腕へのタッチを検出する仕組みである。タッチした瞬間の指の位置を調べることによって、どのキーを押しているのかが分かる。
今回のARmKeypad Airは、加速度センサーを使わないので、スマートウォッチを腕に巻く必要がない。ARマーカーは、スマートウォッチの代わりにシールなどで代用できる。
ARmKeypad Air(アームキーパッド・エアー)の概要
用途と機能 | 作業者の腕を仮想的なキーボードとして利用できるようにするシステム製品。AR(拡張現実)とウエアラブルデバイスを応用して仮想キーボードを実現している。NECが開発したソフトウエアやシステム構築サービスを組み合わせて提供する |
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ARmKeypadとARmKeypad Airの違い | ■ARmKeypadは、スマートグラスとスマートウォッチの2つの要素が必要。スマートウォッチの加速度センサーを利用して仮想キーボード(腕)へのタッチを検出する。スマートウォッチは仮想キーボードを表示するためのARマーカーも兼ねる ■ARmKeypad Airは、スマートグラスだけで利用できる。仮想キーボード上での指の位置と動き(フリック/スワイプ操作)を調べて、これを選択肢の選択や決定に利用する。腕に取り付けたシールなどを仮想キーボードを表示するためのARマーカーとして利用する |
ARmKeypad Airの特徴 | 仮想キーボードの操作にあたって腕にタッチする必要がないこと。これにより、医療現場や食品加工現場のような、衣服に直接触れられない無菌状態での作業が求められる現場でも利用できる |
価格(税別) | 個別対応 |
発表日 | 2016年7月13日 |
出荷日 | 未定 |