富士通の「ETERNUS DX8000 S3 series」は、富士通のハイエンドSANストレージである。コントローラー24台の最大構成でオールSSD構成の場合、ランダムアクセス時のI/O性能はリードキャッシュを使わずに約400万IOPS(8Kバイトブロック、リード100%)になる。
3モデルで構成する。ハイエンドモデル「DX8900」は、最大24台のコントローラー、最大4608台のディスクドライブ(SSD/HDD)、最大1万3824Tバイトの物理容量を持つ。オプションでコントローラー内にPCI Express接続型のフラッシュメモリー「Extreme Cache」を搭載し、これをリードキャッシュとして利用できる。DX8900では最大6144Gバイトのリードキャッシュを利用できる。
データのアクセス頻度に応じてドライブ間でデータ再配置を行うストレージ自動階層制御機能(ILM)と、あらかじめ設定したI/O性能を出せるようにストレージ内部のリソース配分を自動調整するQoS(Quality of Service)機能を連携させている。QoS機能によるチューニングで目標のレスポンス性能に到達しない場合、ILMによって高速な格納先にデータを再配置することでレスポンス性能を確保する。
今回のモデル(S3 series)からVMware vSphere Virtual Volumes(VVols)にも対応した。VVolsはvSphereが備える機能であり、複数の仮想マシンを格納したストレージボリュームの単位で性能を制御するのではなく、個々の仮想マシン単位で性能を制御できるようにする。仮想マシンごとにゴールドやブロンズなどのポリシーを設定するだけで、ストレージの性能や機能を変えられるようになる。
用途と機能 | ハイエンドストレージ | ||
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ストレージの種類 | SAN(FC、iSCSI、FCoE)など | ||
I/O性能 | 最大構成時に約400万IOPS | ||
価格(税別) | 最小構成で2215万6000円から | ||
モデル | DX8900 | DX8700 | DX8100 |
最大ドライブ数(SSD/HDD) | 4608台 | 1536台 | 96台 |
最大物理容量 | 1万3824Tバイト | 4608Tバイト | 288Tバイト |
最大キャッシュ容量 | 6144Gバイト | 1024Gバイト | 64Gバイト |
コントローラー数 | 2-24台 | 2-8台 | 2台 |
発表日 | 2015年7月1日 | ||
出荷日 | 2015年7月31日 | 2015年11月30日 |