NTTコミュニケーションズの「Takumi Eyes」は、ディープラーニング(深層学習)を使って録画映像から不審者などの特定人物を自動検出するサービスである。これまで目視で行っていた監視カメラ映像の確認作業を自動化する。録画映像から特定の人物を探す時間を短縮できるほか、見逃す可能性を削減できる。商業施設での不審者の捜索や、自治体における地域防犯などを想定している。
1時間の映像から特定の人物を探す作業は、目視の場合は1時間かかる。Takumi Eyesの場合、15分以内で人物を自動的に特定できるという(解像度640×480ドットで1秒1コマ、10人程度が映る場合)。同一人物を特定するための要素をあらかじめ学習しているため、後ろ姿など様々な向きや角度の人物でも検索ができる。また、モノクロ映像でも高い精度で検索できる。
当面は、現在利用中の監視カメラで録画した映像ファイルをDVDなどの手段でNTTコミュニケーションズに送付することによって、これを解析する。特定の人物が何時何分にどのカメラに映っていたかを時系列で追いかけることができる。
2017年末までに、監視システムとAPIで接続してネットワーク経由で映像データのやり取りと解析ができるようにする。この場合、現状の提供形態であるサービスではなく、オンプレミス型のソフトウエア製品や、SaaS型クラウドサービスの形で提供する。
新規に監視カメラを導入するユーザーに向けたサービスとして、クラウド型の監視カメラをセットにした「クラウド監視カメラパッケージ」を用意した。監視カメラの購入、設置・保守をワンパッケージで提供する。監視カメラの利用料金はカメラ1台当たり月額4980円。別途初期費用として監視カメラの購入と設定費が必要。
用途と機能 | ディープラーニング(深層学習)を使って録画映像から不審者などの特定人物を自動検出するサービス |
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サービスの効果 | これまで目視で行っていた監視カメラ映像の確認作業を自動化する。録画映像から特定の人物を探す時間を短縮できるほか、見逃す可能性を削減できる |
想定する用途 | 商業施設での不審者の捜索や、自治体における地域防犯など |
提供形態 | ユーザーから録画ファイルを預かって解析し、結果を報告するサービス 2017年末までに、監視システムとAPIで接続してネットワーク経由で映像データのやり取りと解析ができるようにする。この場合、オンプレミス型のソフトウエア製品や、SaaS型クラウドサービスの形で提供する |
性能 | 1時間の録画映像に対して15分以内で人物を特定できる(解像度640×480ドットで1秒1コマ、10人程度が映るケース) 同一人物を特定するための要素をあらかじめ学習しているため、後ろ姿など様々な向きや角度の人物でも検索ができる モノクロ映像も高い精度で検索できる など |
価格 | 個別見積もり クラウド型の監視カメラをセットにした「クラウド監視カメラパッケージ」の場合、監視カメラの利用料金が1台当たり月額4980円(別途カメラの購入が必要) |
発表日 | 2017年7月12日 |
提供開始日 | 2017年7月14日 |