デルとEMCジャパンの「Dell EMC Isilon」は、非構造化データの格納に適したスケールアウト型NASストレージである。分散ファイルシステムを採用しており、複数のノードで構成するクラスタ全体で単一のファイルシステムを運用できる。ノードの追加によって容量と性能を拡張できる。
高さ4Uのシャーシ内に4つのIsilonノードを収容するモジュラアーキテクチャを採用している。性能は、オールフラッシュモデルの場合に、シャーシ当たり25万IOPS、クラスタあたり900万IOPS。読み取りスループットはシャーシ当たり15Gバイト/秒、クラスタあたり540Gバイト/秒。
サーバーからIsilon上のファイルにアクセスする際に使うプロトコルは、NFS/SMB、HTTP/FTP、OpenStack Swiftベースのオブジェクトアクセス、HDFS。
用途(搭載するドライブの種類)に応じて、性能を追求したオールSSD構成の「F800」、容量効率を高めたHDD構成の「A200」「A2000」、SSD/HDDハイブリッド構成の「H600」「H500」「H400」を用意している。
Dell EMC Isilonの概要
用途と機能 | 非構造化データの格納に適したスケールアウト型NASストレージ | ||
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特徴 | 分散ファイルシステムを採用しており、複数のノードで構成するクラスタ全体で単一のファイルシステムを運用できる。ノードの追加によって容量と性能を拡張できる | ||
ファイルアクセスプロトコル | NFS/SMB HTTP/FTP OpenStack Swift(オブジェクト) HDFS | ||
ドライブ構成 | SSD(オールフラッシュ) | SSD/HDD(ハイブリッド) | HDD(ハードディスク) |
モデル | F800 | H600 H500 H400 | A200 A2000 |
IOPS(シャーシ当たり) | 25万IOPS | ||
スループット(シャーシ当たり) | 15Gバイト/秒 | ||
ドライブ数(シャーシ当たり) | SSD×60 | SAS×120(H600) SATA×60(H500) SATA×60(H400) | SATA×80(A2000) SATA×60(A200) |
容量(シャーシ当たり) | 96T~924Tバイト | 72~144Tバイト(H600) 120~480Tバイト(H500) 120~480Tバイト(H400) | 800Tバイト(A2000) 120~480Tバイト(A200) |
価格 | 個別見積もり | ||
発表日 | 2017年6月21日 | ||
出荷日 | 2017年6月21日 |