クリックテック・ジャパンの「Qlik Sense」は、インメモリー型で動作するデータ探索型のBIソフトである。非定型でアドホックなデータ分析に向く。現場担当者みずから生データを分析できるセルフサービス型のBIソフトであり、簡単な操作だけでビジネス上の課題などを発見できるようにしている。
分析軸の設計に重点を置く一般的なOLAPとは異なり、集計用のテーブルを用意するのではなく、DWHや業務サーバー上にある生の詳細データをそのまま取り込んで正規化し、インメモリーで高速に検索/分析する。直観的な思考で表やグラフをクリックしていくだけで、データに潜む業務上の課題を発見できる。
データ同士の関係を自動で認識する連想技術に特徴がある。これにより、データを可視化するだけでなく、データの意味を判断できる。あるカラムと別のカラムが同じものを示しているかどうかといった知識は、あらかじめ設定しておく必要がある。
現行版では、「オンデマンドアプリ生成」機能によって、メモリーに乗り切らない大容量のビッグデータも分析できるようになった。特定の分析に必要なデータだけをオンデマンドでメモリー上にロードして分析するアプリケーションを生成する機能である。
Qlik Senseの概要
用途と機能 | 現場担当者向けのセルフサービス型BIソフト |
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アーキテクチャ | インメモリー型で高速に分析できる。システム利用形態はWebアプリケーション型 |
使い方 | 直観的な思考で、表やグラフをクリックしていく。これにより、データに潜む業務上の課題を発見できる |
特徴 | データ同士の関係を自動で認識する連想技術によってデータの意味を判断できること |
製品形態 | Qlik Sense Enterprise(Windows Server上で稼働) Qlik Sense Cloud(SaaS型で提供するクラウドサービス) これらとは別に、Qlik Sense Desktop(個人のWindowsデスクトップPC上で稼働する無料ツール)も用意している |
クライアント環境 | Webブラウザ |
価格(税別) | オープン。参考価格は、1ユーザー当たり約25万円 |
発表日 | 2017年6月16日 |
出荷日 | 2017年6月末 |