日本ビジネスデータープロセシングセンターの「Browser as a Service on Azure」は、クラウド上に用意したWebブラウザを画面転送方式でリモート操作する環境を提供するソフトウエアパッケージである。インターネットへのWebアクセス環境を社内から分離することによって、Webアクセスを介したマルウエア感染などのセキュリティ被害を防止する。
構成要素は3つある。(1)Webブラウザの動作環境として、Windows Serverを動作させたWindows Azureのライセンスを販売する。(2)Windows Server上で動作し、Webブラウザを画面転送型でリモートから操作できるようにするソフトとしては、米Parallelsの「Remote Application Server」を販売する。
(3)Azure上に環境一式を構築するテンプレートも提供する。テンプレートにはWindows Serverのイメージとネットワーク構成、サーバー上で動作するRemote Application Serverがあらかじめ設定されているので、1時間程度で構築ができ、1日でインターネット分離環境を利用できるとしている。
社内の業務用PCには、米Parallelsの「Remote Application Serverクライアントエージェント」をインストールして使う。業務用PCからのインターネットアクセスを制限しつつ、エージェントソフトとAzure上のRemote Application Serverの通信に限ってインターネットアクセスを許可することによって、業務用PCをインターネットと分離できる。
用途と機能 | クラウド上に用意したWebブラウザを画面転送方式でリモート操作する環境を提供するソフトウエアパッケージ |
---|---|
狙い | インターネットへのWebアクセス環境を社内から分離することによって、Webアクセスを介したマルウエア感染などのセキュリティ被害を防止する |
構成要素 | ■Azureライセンス(Webブラウザの動作環境として、Windows Serverを動作させたWindows Azureのライセンス) ■Remote Application Server(Windows Server上で動作し、Webブラウザなどを画面転送型でリモートから操作できるようにするソフト) ■テンプレート(Azure上に環境一式を構築するテンプレート。Windows Serverのイメージとネットワーク構成、サーバー上で動作するRemote Application Serverがあらかじめ設定されている) |
業務用PCの環境 | Remote Application Serverクライアントエージェントをインストールする。これにより、Azure上のWebブラウザをリモート操作できる |
価格(税別) | ■Parallels Remote Application Serverのライセンスは、1ユーザー当たり年額1万2000円(初回購入時の最小構成は15ライセンス) ■Microsoft Azureライセンス(Windows Serverのライセンスを含んで、12カ月のプリペイドが1万200円) (別途、Windows ServerのRDSを使うためのRDライセンスが必要) ■Azure用テンプレート(2017年12月末までにParallels Remote Application ServerのライセンスとAzureライセンスを購入したユーザーには無償で提供する) |
発表日 | 2017年6月13日 |
出荷日 | 2017年7月 |