日立ソリューションズの「活文 機密情報共有・活用ソリューション」は、機密性の高い図面などのCADデータを、編集可能なファイル形式のまま、取引先と安全に共有するためのソフトウエアパッケージである。文書管理サーバーソフトの「活文 Managed Information Exchange」(活文MIE)と、1台のクライアントPC内で業務環境と通常環境を分離するセキュリティソフトの「Application Container Platform」(ACP)を組み合わせて提供する。
構成要素の1つ、活文MIEは、図面や文書などの情報を企業間で共有するためのサーバーソフトである。アクセス権限管理によって、情報を必要とするユーザーに対して安全に情報を提供できる。文書のやり取りや変更履歴を管理する機能や、文書をもとにメンバー間でコミュニケーションを図るためのチャット機能、なども提供する。
構成要素の1つ、ACPは、クライアントPCの中に、通常の環境とは別にセキュアな機密環境を構築し、これらをセキュリティの観点で分離するソフトである。通常環境と機密環境の間ではデータのやり取りができないので、機密環境をセキュアな状態に保つことができる。機密環境はVDI(デスクトップ仮想化)とは異なりローカルでアプリケーションを実行できるが、ローカルストレージにはアクセスできず、データは外部のファイル共有サーバーに保存する。
活文 機密情報共有・活用ソリューションでは、活文MIEとACPを組み合わせた。これにより、CADなどの機密データを活文MIE上で共有しつつ、取引先のPC上でこれらの機密データに安全にアクセスし、PC上でデータを処理し、活文MIEにデータを保存できるようにした。契約終了時には、簡単な操作で取引先PC内の機密環境の利用を停止し、データへのアクセスを禁止できる。
背景には、設計業務の現地化が進み、製品のローカライズ設計など、海外の拠点や企業との協業が増加している、という状況がある。ここで、機密性の高い図面などのCADデータを編集可能なファイル形式のままで渡してしまうと、データの流出などのリスクがある。さらに、過去のやり取りを共有することが難しいという問題もある。
用途と機能 | 機密性の高い図面などのCADデータを、編集可能なファイル形式のまま、取引先と安全に共有するためのソフトウエアパッケージ |
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動作の概要 | クライアントPC内に情報を持ち出させない機密環境を用意し、ここから「活文」の情報共有基盤で管理している機密データにアクセスする |
構成要素 | ■文書管理サーバーソフトの「活文 Managed Information Exchange」(活文MIE) ■1台のクライアントPC内で業務環境と通常環境を分離するセキュリティソフトの「Application Container Platform」(ACP) |
価格 | 個別見積もり |
発表日 | 2017年6月13日 |
出荷日 | 2017年7月3日 |