日立ソリューションズの「ファイルサーバデータ移行サービス」は、Windows方式のファイル共有サーバーのデータを、古いサーバーから新しいサーバーへと移行するサービスである。日立ソリューションズの専門エンジニアがデータ移行の計画立案から実行までをワンストップで支援する。
特徴の1つは、同社が用意したデータ移行ツール「データ移行ソフトウェア」を活用することである。容量1Tバイトのデータを移行した場合、ツールを使わない場合と比べて、データの移行にともなう業務停止時間を約25%へと短縮できるとしている。
データ移行ソフトウェアは、ファイルへのアクセス権などを事前に検証して確認する機能を備える。また、データ移行の実行時には、差分コピーや並列実行といったテクニックを活用してデータ移行にかかる時間を短縮する。
サービスは、日立ソリューションズのエンジニアが、要件定義から事前検証、リハーサル、移行設計、データ移行、移行後の整合性検証までのプロセスをワンストップで実施する。
事前検証では、移行元サーバーの属性情報とアクセス権を確認し、移行条件を満たしていることを検証する。移行性能、移行データの総容量、ファイル更新頻度など、移行設計に必要な統計情報を集計・検証する。
データ移行では、ユーザーの業務を停止することなく、バックグラウンドで差分コピーを繰り返す。差分が少なくなったところで業務を停止し、最後の差分コピーを行う。業務停止が必要なのは最後の差分コピー期間だけなので、業務停止期間を縮減できる。
アカウント情報変換では、ルールに従ってファイルのアカウント情報を変換する。ファイルに設定されたアカウントが既に削除されているアカウントの場合、データ移行後にアクセスできない恐れがあるからである。
移行後整合性検証では、移行前のファイルサーバーと移行後のファイルサーバーのファイル数、全ファイルのアクセス権、サイズ、タイムスタンプを比較し、移行が期待通り、確実に完了していることを検証する。
用途と機能 | ファイルサーバーのデータを古いサーバーから新しいサーバーへと移行するサービス | |
---|---|---|
提供形態 | SIサービス。日立ソリューションズのエンジニアがデータ移行の計画立案から実行までをワンストップで支援する | |
対象となるファイルサーバー | ファイル共有プロトコルとしてSMB(Server Message Block)を使っているファイルサーバー。Windows ServerやSamba(Linux)などが該当する | |
移行プロセス | 事前検証 | 移行元サーバーの属性情報とアクセス権を確認し、移行条件を満たしていることを検証する。移行性能、移行データの総容量、ファイル更新頻度など、移行設計に必要な統計情報を集計・検証する |
データ移行 | ユーザーの業務を停止することなく、バックグラウンドで差分コピーを繰り返す。差分が少なくなったところで業務を停止し、最後の差分コピーを行う。業務停止が必要なのは最後の差分コピー期間だけなので、業務停止期間を縮減できる | |
アカウント情報変換 | ルールに従ってファイルのアカウント情報を変換する。ファイルに設定されたアカウントが既に削除されているアカウントの場合、データ移行後にアクセスできない恐れがあるからである | |
移行後整合性検証 | 移行前のファイルサーバーと移行後のファイルサーバーのファイル数、全ファイルのアクセス権、サイズ、タイムスタンプを比較し、移行が期待通り、確実に完了していることを検証する | |
価格(税別) | データ容量5テラバイトで250万円から | |
発表日 | 2017年5月31日 | |
提供開始日 | 2017年6月1日 |