スケジュール機能から乗換案内サービスを利用し、検索結果をスケジュールごとに登録できるようにした
スケジュール機能から乗換案内サービスを利用し、検索結果をスケジュールごとに登録できるようにした
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スケジュールに登録した交通費データは経費精算に引き継ぐことができる。CSVデータを出力したり紙に印刷することも可能
スケジュールに登録した交通費データは経費精算に引き継ぐことができる。CSVデータを出力したり紙に印刷することも可能
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 ネオジャパンの「desknet's NEO」は、Web型グループウエアである。直近の現行バージョン(V3.0)では、サードパーティーが運営する交通機関の乗換案内サービスと連携。desknet's NEOのスケジュール画面から交通費を調べて登録したり、登録した交通費データを利用して経費を精算したりできるようになった。動画や画像を共有するための動画配信サーバー機能やWebブラウザー内での画像編集機能も追加した。

 現行版での強化点の一つは、会社訪問などのスケジュールを登録する画面から、ジョルダンが運営する有償の乗換案内サービス「乗換案内Biz」を利用できるようにしたこと。具体的には、スケジュール登録画面にメニューを追加し、ここから乗換案内Bizを利用できるようにした。乗換案内Bizを直接利用する場合と同様、出発駅と到着駅の名称を入力して検索する必要があるが、検索結果(交通経路、時刻情報、交通費)をdesknet's NEOのスケジュールごとに登録しておけるようになった。desknet's NEOの個人プロファイルに定期券の情報を登録しておけば、定期券の範囲を控除した交通費データを算出できる。

 スケジュールに登録した交通費の情報を利用して、経費精算を自動化することも可能。従来、desknet's NEOの経費精算機能は、データを手動で入力する必要があった。今回スケジュール機能に交通費データを持たせたことにより、経費精算機能に交通費データを引き継げるようになった。承認ワークフロー機能も備えているので、交通費精算システムを持たない中小企業は、desknet's NEOを交通費精算システムとして使えるようになった。既存システムでデータを利用できるようにCSV(カンマ区切り)データを出力する機能や、紙で申請書を印刷する機能なども備える。

動画配信やブラウザー上での画像編集も可能に

Webブラウザー上で画像を編集できるようにした。HTML5版の画像編集ソフトに相当する
Webブラウザー上で画像を編集できるようにした。HTML5版の画像編集ソフトに相当する
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誤送信を防止する機能として、あて先の社外アドレスや大量送信時のアドレスを赤く表示して注意をうながせるようにした
誤送信を防止する機能として、あて先の社外アドレスや大量送信時のアドレスを赤く表示して注意をうながせるようにした
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 動画や画像を共有する機能も強化した。まず、desknet's NEO自身に動画配信サーバー機能を追加した。従来は、YouTubeなどの外部の動画配信サービスに動画を登録して、動画のURLを共有するといった使い方が主流だった。これを改め、外部の配信サーバーを使うことなく動画を共有・配信できるようにした。これにより、動画の登録手順が簡略化されたほか、社内動画コンテンツを社外で管理しなくてもよくなった。

 画像の編集機能も用意した。従来は、独立した画像編集ソフトで画像を作成してから、完成した画像をdesknet's NEOに登録して共有していた。これを改め、desknet's NEOにアクセスしている最中に、Webブラウザー上で画像を編集できるようにした。HTML5で開発した簡易画像編集ソフトに相当する。アップロードした画像に、その場で説明を書き入れたり、モザイクをかけたりできるようになった。

 この他にも、約700個ほどの改善を施した。例えば、Webメール機能を強化した。受信メールを取得する際に、POPサーバーに加えてIMAPサーバーに対してもアクセスできるようにした。IMAPサーバーにアクセスすれば、desknet's NEOにメールデータをダウンロードしなくて済むほか、他のメールソフトと組み合わせて利用しやすくなる。メールの誤送信を防止する工夫も新たに施した。社外アドレスのあて先を赤く表示して目立たせたり、あて先が大量にある場合にアドレスを赤く表示して目立たせたりできるようになった。

desknet's NEOの概要
用途と機能Web型グループウエア
提供形態買い取り型のパッケージソフトまたはSaaS型クラウドサービス
全体の特徴HTML5の採用によって画面の切り替えを減らすなど操作性を高めていること
直近の新機能外部の乗換案内サービスを利用した交通費精算
動画配信サーバー
Webブラウザー上で動作するHTML5ベースの画像編集
など
パッケージ版の動作環境稼働OSは、Red Hat Enterprise Linux 6/CentOS 6またはWindows Server 2008以降
データベース管理システムとしてPostgreSQL 9.2/9.3が必要
SaaS版の価格(税別)1ユーザー当たり月額400円
乗換案内・交通費精(オプション)は1ユーザー当たり月額100円
パッケージ版「スモールライセンス」(5~300人)の価格(税別)3万9800円(5ユーザー)
19万8000円(50ユーザー)
37万8000円(100ユーザー)
69万8000円(200ユーザー)
99万8000円(300ユーザー)
換案内・交通費精(オプション)は、
年額1万4000円(5~15ユーザー)
年額4万円(20~45ユーザー)
年額8万5000円(50~95ユーザー)
年額12万円(100~145ユーザー)
年額18万円(150~195ユーザー)
年額24万円(200~300ユーザー)
パッケージ版「エンタープライズライセンス」(300~ユーザー数無制限)の価格(税別)150万円(300ユーザー)
472万円(1000ユーザー)
885万円(5000ユーザー)
1239万円(1万ユーザー)
1534万円(ユーザー数無制限)
換案内・交通費精(オプション)は、
年額24万円(300ユーザー)
年額72万円(1000ユーザー)
発表日2015年6月10日
出荷日2015年6月10日