キヤノンITソリューションズの「Web Performer V2.1」は、Javaアプリケーションサーバー上で動作するWebアプリケーション(Servlet/JSP、JavaBeans、JavaScript)を自動生成する開発ツールである。Java開発用のIDE(統合開発環境)であるEclipseのプラグインとして動作する。
開発時には、(1)データベースのスキーマ情報(項目の属性や名前、桁数など)、(2)業務フロー(登録、更新、既存の業務フローの呼び出しなど)、(3)画面情報(表示項目、レイアウト)、の3つの情報を与えて「アプリ生成」ボタンを押すだけで、ソースを自動生成できる。
自動生成によって、バグや属人性が排除され、安定したWebアプリケーションを開発できるとしている。また、自動生成によって開発期間も短くなるので、導入した多くのケースで生産性が向上しているとしている。
画面仕様のドキュメントを自動生成する機能を備える。設定したリポジトリ定義を元にドキュメントを出力する。これにより、ドキュメントの作成工程を短縮できるので、開発担当とエンドユーザーとのコミュニケーションにより時間を割り当てることが可能となるとしている。
標準化を支援する機能として、これまでExcelで管理していたデータ項目をWeb Performerの「項目辞書機能」で一元管理できるようにしている。「項目辞書」に登録した項目から直接テーブルや画面の定義が行えるほか、登録項目を変更・修正すれば定義の一括変更・修正ができる。
Web Performer V2.1の概要
用途と機能 | Javaアプリケーションサーバー上で動作するWebアプリケーション(Servlet/JSP、JavaBeans、JavaScript)を自動生成する開発ツール |
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開発環境 | Java開発用のIDE(統合開発環境)であるEclipseのプラグインとして動作する。開発環境として、Windows 7以降とEclipse、JavaアプリケーションサーバーとしてTomcat 7.0/8.0/8.5が必要 |
本番環境 | 商用やOSSなど各種のJavaアプリケーションサーバー |
開発の実際 | (1)データベースのスキーマ情報(項目の属性や名前、桁数など)、(2)業務フロー(登録、更新、既存の業務フローの呼び出しなど)、(3)画面情報(表示項目、レイアウト)、の3つの情報を与えて「アプリ生成」ボタンを押すだけで、ソースを自動生成できる |
その他の特徴 | ■設定したリポジトリ定義を元に画面仕様のドキュメントを自動生成する機能を備える ■標準化を支援する機能として、データ項目を「項目辞書機能」で一元管理できる。登録した項目から直接テーブルや画面の定義が行えるほか、登録項目を変更・修正すれば定義の一括変更・修正ができる |
価格(税別) | ■ユーザー企業向けの「ユーザライセンス」(自社システム開発で利用可能なライセンス)は、360万円から ■第三者向けシステム開発で利用可能な年間利用方式のSIベンダー向けライセンス「SI開発ライセンス」は、年額150万円から |
発表日 | 2017年6月5日 |
出荷日 | 2017年6月5日 |