システムインテグレータの「SI Object Browser for Postgres Ver.3.0」は、RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)の1つであるPostgreSQLを、GUIで操作/管理できるようにするツールである。SI Object BrowserからPostgreSQLに直接接続して、テーブルなどの各種オブジェクトを作成/編集したり、ストアドプロシージャを作成したり、SQLを実行したりできる。
現行版での強化点は、PostgreSQL 9.6(最新版)に対応したことである。PostgreSQL 9.2~9.6およびEDB Postgres 9.2~9.6で利用できる。さらに、(1)行セキュリティポリシーの設定機能、(2)WAL(ログ先行書き込み)の設定機能、(3)BRINの作成機能、などを強化した。
(1)テーブル画面に「行ポリシー」タブを新設し、行セキュリティポリシーの有効/無効を設定できる。当該テーブルに紐付く行セキュリティポリシーを、このタブから一覧で確認できる。(2)テーブル画面の「領域情報」タブで、トランザクションログの出力設定と出力設定の確認ができる。(3)インデックス画面で、B-tree/HASH/BRINの3種類のインデックスを作成できる(BRINを追加した)。
SI Object Browserには、今回のPostgreSQL向け以外にも、各種RDBMS向けの製品がある。具体的には、Oracle Database向け、SQL Server向け、DB2向け、HiRDB(日立製作所)向け、Symfoware(富士通)向けがある。
RDBMSが標準で提供している管理ツール(PostgreSQLの「pgAdmin」など)よりも高機能である。例えば、数十万件のテストデータを自動作成するテストデータ生成機能や、テーブル定義書などの各種ドキュメントを出力する機能を備える。入力を容易にする機能として、SQLの入力中にテーブル一覧を補完表示する機能や、SQL実行画面からショートカットでSQLリファレンスを表示する機能なども備える。
用途と機能 | RDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)のデータベース操作をGUI画面だけで実行できるツール |
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提供形態 | ソフトウエア |
現行版の強化点 | ■最新版のPostgreSQL 9.6に対応した ■テーブル画面に「行ポリシー」タブを新設し、行セキュリティポリシーの有効/無効を設定できるようにした ■テーブル画面の「領域情報」タブでトランザクションログの出力設定と出力設定の確認ができるようにした ■インデックス画面で、B-treeとHASHに加えてBRINのインデックスを作成できるようにした |
対応RDBMS | PostgreSQL(PostgreSQL 9.2~9.6、EDB Postgres 9.2~9.6) |
稼働OS | Windows 7/8.1/10、Windows Server 2008/2008 R2/2012/2012 R2 レポート出力機能を使うためにはExcel 2007以降が必要 |
価格(税別) | すべてのRDBMS向けで共通で、最小構成となる1クライアントライセンスは、ダウンロード版で4万3000円 |
発表日 | 2017年5月16日 |
出荷日 | 2017年6月1日 |
備考 | PostgreSQL版の総販売代理店はアシスト |