清水建設と三谷産業の「SMT(Smart Management Technology)クラウド」は、サーバー室の温度をクラウド上のAI(人工知能)を用いてリアルタイムに制御するサービス。空調機器の性能によっても異なるが、SMTクラウドを利用することでサーバー室の消費電力を最大で25%程度削減できるとしている。
サーバー室に温度センサー設置し、温度データをクラウドに蓄積する。このデータを学習することによって、空調機器の運転状況と、サーバー室の各所の温度の関係をモデル化する仕組み。これを利用して、必要最小限の電力で最適な温度環境を実現するように空調機器を制御する。
空調を制御する機能の大部分をクラウド側に集約できるので、サーバー室の運用方法を変更するケースや、空調機器の更新に伴いシステムを調整するケースにも、容易に対応できるとしている。また、サーバー室を新築する場合、施設ごとに空調機器の制御装置を備える必要がないというメリットがある。クラウドを介さずに、施設内にAI装置を設置する使い方もできる。
SMTクラウドの周辺サービスとして、既存のサーバー室の空調性能を評価し、空調機器のチューニングや空調方式の変更、SMTクラウドの導入に必要な機器の更新などを提案する「コミッショニング・サービス」を用意している。
SMT(Smart Management Technology)クラウドの概要
用途と機能 | サーバー室の温度をクラウド上のAI(人工知能)を用いてリアルタイムに制御するサービス |
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導入効果 | 空調機器の性能によっても異なるが、サーバー室の消費電力を最大で25%程度削減できるとしている |
仕組み | サーバー室に温度センサー設置し、温度データをクラウドに蓄積する。このデータを学習することによって、空調機器の運転状況と、サーバー室の各所の温度の関係をモデル化する仕組み |
他のメリット | 空調を制御する機能の大部分をクラウド側に集約できるので、サーバー室の運用方法を変更するケースや、空調機器の更新にともないシステムを調整するケースにも対応できる |
周辺サービス | 既存のサーバー室の空調性能を評価し、空調機器のチューニングや空調方式の変更、SMTクラウドの導入に必要な機器の更新などを提案する「コミッショニング・サービス」を用意している |
提供エリア | 2018年度は、三谷産業が本社を置く北陸地方を中心に営業を展開する。2019年度から全国展開を図る |
価格(税別) | ■SMTクラウドは、初期費用を除く利用料が100ラック規模で年額120万円程度 ■コミッショニング・サービスは、サービスのベースとなる空調機器の性能分析が100ラック規模で80万円程度 |
発表日 | 2018年4月7日 |
提供開始日 | 2018年4月7日 |