マカフィーの「McAfee Behavioral Analytics」は、業務システムなどのログを取り込んで機械学習によって分析し、通常とは異なるセキュリティ上のリスクを発見するソフトである。社員による情報漏えい行為などのリスクを可視化できる。

 勤務時間外の作業や、ファイルのコピー量の増加など、いつもと異なる振る舞いをリスクと捉える。同一人物の過去の行動と比較するだけでなく、同一部署の他の人との比較や、組織全体との比較も実施する。

 リスクを早期に発見するためには、取り込むログの種類を増やし、相関分析することなどが有効である。だが、ログを増やしたり、リスクを発見するルールを細かく設定したりすると、運用の手間がかかる。

 McAfee Behavioral Analyticsは、教師なしタイプの機械学習によって、この手間をかけることなくデータを分析できるようにしたという。通常時の状態を学習してモデルを作成し、それと異なる振る舞いを検知する。1カ月程度学習させればリスクが見えてくるという。

 ログファイルをそのまま取り込んだり、外部のSIEM(セキュリティ情報およびイベント管理)製品からデータを得たりできる。McAfee Behavioral Analyticsは、データの格納/処理用のHadoopやKafkaなども含んでいる。

McAfee Behavioral Analyticsの概要
用途と機能業務システムなどのログを取り込んで機械学習によって分析し、通常とは異なるセキュリティ上のリスクを発見するソフト
狙い社員による情報漏えい行為などのリスクを可視化する。勤務時間外の作業や、ファイルのコピー量の増加など、いつもと異なる振る舞いをリスクと捉える
機械学習の仕組み教師なしタイプの機械学習を使う。通常時の状態を学習してモデルを作成し、通常時と異なる振る舞いを検知する。1カ月程度学習させればリスクが見えてくるという
扱えるログ生ログファイルや、外部のSIEM(セキュリティ情報およびイベント管理)製品との連携、など。McAfee Behavioral Analyticsは、データの格納/処理用にHadoopやKafkaなどを含む
価格(税別)1ユーザーあたり年額8540円(5001~2万5000ユーザーの場合)
発表日2018年4月9日
提供開始日2018年4月9日