シトリックス・システムズ・ジャパンの「Citrix XenDesktop Essentials Service」と「Citrix XenApp Essentials Service」は、同社のデスクトップ仮想化/アプリケーション画面仮想化ソフトをパブリッククラウドのMicrosoft Azureを介してSaaS型で提供するサービスである。月額制でAzure Marketplaceを介して購入する。
前提となるXenDesktopは、VDI(デスクトップ仮想化)ソフトである。これをAzure上でクラウド型で提供するのがXenDesktop Essentials Serviceであり、Azure上で動作するWindows 10のデスクトップ環境全体を、リモートからシンクライアント型で接続して遠隔利用できるようにする。
XenDesktop Essentials Serviceを使うと、Windows 10のマシンイメージをAzure上に簡単に展開できるとしている。XenDesktopがもともと備える機能に加えて、負荷に合わせたスケーリングなどができる。設定を容易にするウィザード画面も提供する。
XenAppはアプリケーション仮想化ソフトであり、Windowsアプリケーションの単位でアプリケーション画面を遠隔操作できる。XenApp Essentials Serviceでは、XenAppがもともと備える機能に加えて、負荷に合わせたスケーリングなどができる。リモートアクセス機能を提供するNetScaler Gateway Serviceも提供する。
用途と機能 | デスクトップ仮想化ソフト「Citrix XenDesktop」とアプリケーション仮想化ソフト「Citrix XenApp」を、パブリッククラウドのMicrosoft Azureを介してSaaS型で提供するサービス |
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XenDesktop Essentials Serviceの概要 | Windows 10のマシンイメージをAzure上に展開する。Azure上で動作するWindows 10のデスクトップ環境全体を、リモートからシンクライアント型で接続して遠隔利用できる。XenDesktopがもともと備える機能に加えて、負荷に合わせたスケーリングなどができる |
XenApp Essentials Serviceの概要 | Windowsアプリケーションの単位でアプリケーション画面を遠隔操作できる。XenAppがもともと備える機能に加えて、負荷に合わせたスケーリングなどができる。リモートアクセス機能を提供するNetScaler Gateway Serviceも提供する |
販売経路 | Microsoft Azure Marketplaceで購入する |
価格 | XenDesktop Essentials ServiceとXenApp Essentials Serviceはいずれも、1ユーザーあたり12ドルで、25ユーザーから購入可能。XenDesktop Essentials Serviceの利用には、Windows 10 Enterprise E3/E5またはWindows Virtual Desktop Access(VDA)のユーザーライセンスおよびMicrosoft Azureの利用料が別途必要。XenApp Essentials Service の利用には、Microsoft RDS CALまたはMicrosoft Remote Accessの利用料、およびMicrosoft Azureの利用料が別途必要 |
発表日 | 2017年4月20日 |
提供開始日 | 2017年3月 |