レノボ・ジャパンの「Lenovo Storage DX8200D」は、SDS(ソフトウエア定義型ストレージ)ソフトを汎用PCサーバーにプリインストールしたストレージアプライアンスである。採用しているSDSは多機能型で、内蔵ディスクや外部接続ストレージなどを束ねて仮想化するストレージ仮想化機能を備えている。

Lenovo Storage DX8200Dの外観
Lenovo Storage DX8200Dの外観
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 SDSソフトとして、米DataCore Softwareの「SANsymphony」を採用。これをレノボのPCサーバー「System x3650」にプリインストールしている。単一のアプライアンス製品として、保守窓口をレノボ・ジャパンに一本化している。レノボ・ジャパンが24時間365日体制でサポートできるとしている。

 SANsymphonyは、内蔵ディスクや外部接続ディスクなど、SANsymphonyをインストールしたサーバーからアクセス可能な任意のディスク群をまとめてリソースプール化し、ここから仮想ボリュームを切り出して運用できるようにするソフト。SANsymphonyをインストールしたPCサーバーは、外部のサーバーから見て外部接続のSAN/NAS統合ストレージとして機能する。

 一般的なストレージが備える機能群を提供する。ボリューム容量を仮想化するシンプロビジョニング機能を備えており、データの増加に応じて動的に物理リソースをボリュームに割り当てる運用ができる。データの重複排除/圧縮機能も備える。ストレージ階層化(ILM)機能を備えており、異機種ストレージを階層型で利用するといった使い方ができる。

 データ保護機能としては、スナップショット/バックアップ機能も備えるほか、複数ノードを用いたHA(データ同期ミラーリングとフェールオーバー)や非同期の遠隔レプリケーションなどができる。性能面では、複数のI/Oストリームを複数のコアで並列に同時に処理できる。

Lenovo Storage DX8200Dの概要
用途と機能SDS(ストレージソフト)を汎用PCサーバーにプリインストールしたストレージアプライアンス
ストレージのタイプSAN(iSCSI/FibreChannel)およびNAS(CIFS/NFS)
ストレージソフトの特徴内蔵ディスクや外部接続ディスクなど、SANsymphonyをインストールしたサーバーからアクセス可能な任意のディスク群をまとめてリソースプール化し、ここから仮想ボリュームを切り出して運用できる
ストレージ機能一般的なストレージが備える機能群を提供。シンプロビジョニング、重複排除/圧縮、ストレージ階層化(ILM)、スナップショット/バックアップ、データ同期ミラーリング、非同期の遠隔レプリケーション、など
性能面の特徴複数のI/Oストリームを複数のコアで並列に同時に処理できる
形状2Uラックマウント型
CPUXeon E5-2620 v4
メモリー容量ノード当たり128Gバイト(32Gバイト×4)~512Gバイト(32Gバイト×16)
ストレージベイノード当たり、前面に2.5型×24個、背面に2.5型×2個
ネットワークポート10GBASE-T×3。オプションでSFP+ポート、FibreChannelポートなど
価格(税別)最小構成で550万円から
発表日2017年4月25日
出荷日2017年4月25日