日本IBMの「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」は、システム開発の高速化・高品質化を支援するツール群をクラウド型で提供するサービスである。プロジェクト管理を支援する「コグニティブPMO」と、アプリケーションの開発と保守を支援する「統合リポジトリー&ツール」の2つのサービスで構成する。
コグニティブPMOは、チャットボットへの質問によってプロジェクトに関する情報を検索する機能、過去のプロジェクトの実績や社内外の幅広い情報を活用することによってプロジェクトの品質とリスクを予測する機能、プロジェクトに関するデータを収集/集計してレポートを作成する機能、という大きく3つの機能で構成する。これらにIBM Watsonを利用する。
統合リポジトリー&ツールは、システムの開発/テスト工程と、稼働後の保守工程をともに支援する。このうち保守工程においてIBM Watsonを利用する。システムの稼働実績や社内外の知見を活用して障害を予測するほか、障害発生時には障害履歴を活用して原因を特定し、とるべきアクションを決める。
統合リポジトリー&ツールの提供機能のうち、システムの開発/テスト工程の支援機能では、あらかじめ設計情報をリポジトリデータベースに登録しておくことによって、設計仕様の整合性のチェックや、設計データからソースコードの自動生成、テストスクリプトの自動生成、などを実現する。
「IBM Watsonを活用した次世代超高速開発」の概要
用途と機能 | システム開発の高速化・高品質化を支援するツール群をクラウド型で提供するサービス |
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構成要素 | ■コグニティブPMO(プロジェクト管理を支援) ■統合リポジトリー&ツール(アプリケーションの開発と保守を支援) |
提供形態 | クラウドサービス。統合リポジトリー&ツールについてはオンプレミスで動作するソフトウエアの提供も可能 |
特徴 | 機能の一部に、質疑応答システムである「IBM Watson」を利用すること |
コグニティブPMOの機能 | チャットボットへの質問によってプロジェクトに関する情報を検索する機能 過去のプロジェクトの実績や社内外の幅広い情報を活用することによってプロジェクトの品質とリスクを予測する機能 プロジェクトに関するデータを収集/集計してレポートを作成する機能 |
統合リポジトリー&ツールの機能 | システムの開発/テスト工程と、稼働後の保守工程をともに支援する ■保守工程では、システムの稼働実績や社内外の知見を活用して障害を予測するほか、障害発生時には障害履歴を活用して原因を特定し、とるべきアクションを決める ■開発/テスト工程の支援機能では、あらかじめ設計情報をリポジトリデータベースに登録しておくことによって、設計仕様の整合性のチェックや、設計データからソースコードの自動生成、テストスクリプトの自動生成、などを実現する |
価格 | ■コグニティブPMOは、月額20万~30万円程度から ■統合リポジトリー&ツールは、月額数十万円から |
発表日 | 2017年4月24日 |
提供開始日 | 2017年4月24日 |