TISの「消費電力可視化サービス」は、分電盤から消費電力データを収集して消費電力を見える化するクラウドサービスである。分電盤に取り付けるセンサー機器やデータを可視化するクラウドサービスなどをセットにして月額制で提供する。
分電盤にある電力供給配線にクリップ型のセンサーを取り付けることによって、配線につながった個々の機器の消費電力を計測する。計測したデータは、モバイルルーターを介してクラウド側に転送する。クラウド側では、機器ごとの消費電力や電気料金の推移を分かりやすくリアルタイムに可視化する。さらに、改善策などをまとめた月次レポートを作成する。
クリップ式センサーを使うことのメリットは2つある。1つは、工事が不要なこと。誰でも簡単に分電盤に取り付けることができる。もう1つは、配線ごとにセンサーを取り付けてデータを収集できるので、スマートメーターとは異なり、個々の機器の単位で消費電力を把握できること。
配線に取り付けるクリップセンサーはレンタルで提供。クラウドサービスを提供するIaaS基盤には、AWS(Amazon Web Services)を利用する。これらによって、初期導入費用を低く抑えた。
消費電力可視化サービスの概要
用途と機能 | 分電盤から消費電力データを収集して消費電力を可視化するサービス |
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提供形態 | 分電盤に取り付けるセンサー機器とデータを可視化するクラウドサービスをセットにして月額制で提供 |
特徴 | 分電盤にある電力供給配線にクリップ型のセンサーを取り付けることによって、配線につながった個々の機器の消費電力を計測する点。工事が不要であるほか、個々の機器の単位で消費電力を把握できる |
クラウドサービスのIaaS基盤 | AWS(Amazon Web Services) |
価格(税別) | ■導入支援などの初期費用は個別見積もり ■運用費用は、100拠点以上に導入した場合、センサー1台(クリップセンサー6個)当たり月額1万3000円 |
発表日 | 2016年4月5日 |
提供開始日 | 2016年4月5日 |