ピュア・ストレージ・ジャパンの「FlashArray//X」は、オールフラッシュ構成のSAN接続型ブロックストレージ「FlashArray//シリーズ」の最上位機種である。最大の特徴は、PCI Expressで接続するフラッシュ専用の規格であるNVMe(Non-Volatile Memory Express)に準拠したフラッシュモジュールを搭載して性能を高めていることである。
FlashArray//シリーズ全体の特徴は、オールフラッシュ構成に特化したソフトウエアによって性能を追求していることである。SSD専用とすることで、HDDとSSDの兼用ストレージよりも性能を高くできるという。フラッシュの特性を生かしたインライン重複排除機能とデータ圧縮機能も備える。スナップショットやレプリケーションといった機能群も標準で提供する。
最上位機種のFlashArray//Xは、フラッシュモジュールとしてNVMe規格の独自開発モジュール「DirectFlash」を搭載している。これに対して下位機種の「FlashArray//M」はSAS/SATA接続のSSDを搭載する。FlashArray//XはFlashArray//Mと比較して、レイテンシーは50%下がり、帯域は2倍以上に増え、容積当たりの性能は4倍になっているという。
SAS/SATA接続のSSDと比べた、アーキテクチャ上の主な違いは、NVMeプロトコルによってパラレル度が上がっていること、ファームウエアによる処理ではなく外部のソフトウエアでI/Oを制御していること、ソフトウエアで制御することによってSSDには存在する余剰領域が存在しないこと、などである。
NVMe接続のDirectFlashは、SAS/SATA接続SSDとフォームファクタは一緒で、コネクターも共通である。モジュール1個当たりの最大容量は、SAS/SATA接続SSDが512Gバイトで、NVMeのDirectFlashは18Tバイトである。
用途と機能 | オールフラッシュ構成のSAN接続型ブロックストレージ「FlashArray//シリーズ」の最上位機種 |
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特徴 | NVMe(Non-Volatile Memory Express)規格のフラッシュモジュールを搭載して性能を高めていること |
下位機種とのアーキテクチャの違い | NVMe規格によってSAS/SATA接続よりもパラレル度が上がっていること ファームウエアによる処理ではなく外部のソフトウエアでI/Oを制御していること ソフトウエアで制御することによってSSDには存在する余剰領域が存在しないこと など |
下位機種との性能の違い | SAS/SATA接続のSSDを搭載した下位機種「FlashArray//M」と比較すると、レイテンシは50%下がり、帯域は2倍以上に増え、容積当たりの性能は4倍になっているという |
フラッシュモジュールの形状 | フォームファクタとコネクタ形状はSAS/SATA接続SSDと共通 |
フラッシュモジュール1個当たりの最大容量 | 18Tバイト |
価格 | 未定 |
発表日 | 2017年4月11日 |
出荷日 | 2017年4月末 |