シスコシステムズの「Cisco Spark Board」は、会議のデジタル化によって会議を効率化することを狙った、多機能型の会議用ディスプレイ端末である。(1)資料のプレゼンテーションと共有をワイヤレスで行える機能、(2)タッチパネルを活用したデジタルホワイトボード機能、(3)ビデオ会議機能、の3つの機能を提供する。
資料はスマートフォンなどからクラウドを介してディスプレイに表示できる。会議中に使うホワイトボードは、パソコンなどとリアルタイムに画面を共有し、複数人で同時に書き込みながら議論できる。書き込んだ情報は、クラウドに保存して共有できる。
インフラ基盤として、クラウド型の統合コミュニケーションサービスでチャットやビデオ会議や資料共有などの機能を備えた「Cisco Spark」を使う。Cisco Spark Boardの操作はボタンひとつだけであり、簡単に使えることを目指している。
Cisco Spark Boardを使って資料を表示する方法は2つある。画面出力ケーブルで接続するやり方と、専用のアプリケーションをインストールしたスマートフォンやパソコンからワイヤレスで行うやり方である。
ワイヤレスで資料を表示する仕組みは、スピーカーから出力する超音波でスマートフォンなどの端末とペアリングした上で、クラウドを介して画面データを転送して表示するというもの。この仕組みによって、アプリケーションさえインストールしておけば、会議室に居さえすればゲストでも資料を表示できる。
Cisco Spark Boardの概要
用途と機能 | 多機能型の会議用ディスプレイ端末 |
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ディスプレイ | サイズは55インチでタッチパネル付き |
提供する機能 | ■資料のプレゼンテーションと共有をワイヤレスで行える機能 ■タッチパネルを活用したデジタルホワイトボード機能 ■ビデオ会議機能 |
インフラ基盤 | チャット/ビデオ会議/資料共有などの機能を備えたクラウド型の統合コミュニケーションサービス「Cisco Spark」をインフラ基盤として使う |
資料のプレゼンテーション機能の特徴 | ケーブル接続(HDMI)のほかにワイヤレス接続ができる。スピーカー出力(超音波)でペアリングした端末との間で、クラウドを介して画面データを転送する仕組み。専用のアプリケーションをインストールしてあればゲストでも利用できる |
ホワイトボードの特徴 | パソコンなどとリアルタイムに画面を共有し、複数人で同時に書き込みながら議論できる。書き込んだ情報は、クラウドに保存して共有できる |
ビデオ会議機能の特徴 | 4Kカメラとマイクを内蔵。12個のマイクを使ったビームフォーミングによって話者の声を効率よく拾う |
インターネットとの接続機能 | 有線LAN(100-BASE-T)と無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4/5GHz) |
外形寸法 | 高さ1283×幅814×奥行き49ミリメートル |
重さ | 39.8キログラム |
消費電力 | 最大237ワット |
市場想定価格 | 50万円台から |
発表日 | 2017年月13日 |
出荷日 | 2017年月13日 |