日本ヒューレット・パッカードの「HP 3PAR StoreServ」は、データベースや業務アプリケーションなどの1次ストレージとして利用できるプライマリーSANストレージである。SSD/HDD兼用モデルのほか、SSD専用モデル(オールフラッシュ構成モデル)を用意している。

HPE 3PAR StoreServ 8200(ミッドレンジモデルの1つ)の外観
HPE 3PAR StoreServ 8200(ミッドレンジモデルの1つ)の外観
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 特徴は、複数のノードをスケールアウト型で拡張し、ノードをまたいだ単一のリソースプールを運用できること。ミッドレンジからハイエンドまで共通のOSが動作し、これらを混在させて単一のリソースプールを運用できる。この上で、ボリューム容量を仮想化するシンプロビジョニングを利用できる。切り出したボリュームに対して、実際にデータが書き込まれた分だけリソースプールからデータ格納領域を割り当てる。

 直近の機能強化では、容量を削減する工夫に注力した。まず、データのインライン重複排除に加えて、データの圧縮機能を搭載した。さらに、圧縮後のデータを複数まとめて16Kバイト単位で書き込むことによって格納領域の無駄をなくすようにした。

 直近ではまた、3カ所に分散したデータセンターに置かれた3PAR同士でDR(災害時復旧)ができるようにした。

HP 3PAR StoreServの概要
用途と機能データベースや業務アプリケーションなどの1次ストレージとして利用できるプライマリーSANストレージ
特徴■複数のノードをスケールアウト型で拡張し、ノードをまたいだ単一のリソースプールを運用できる。ミッドレンジからハイエンドまで共通のOSが動作し、これらを混在させて単一のリソースプールを運用できる
■ボリューム容量を仮想化するシンプロビジョニングを利用できる。切り出したボリュームに対して、実際にデータが書き込まれた分だけリソースプールからデータ格納領域を割り当てる
■ASIC(特定用途向けIC)を使って性能と機能を実現している
ドライブ構成SSD/HDD兼用モデルとSSD専用モデル(オールフラッシュ構成モデル)を用意している
データ容量の削減機能インライン重複排除/圧縮
細かいデータをまとめて書き込む
など
価格(税別)3PAR StoreServ8200の「オールフラッシュ体感セット構成」(3年保守)は、400GバイトSSD×8本(物理容量2.9Tバイト、RAID5構成で論理容量1.9Tバイト)を搭載して702万3200円。キャンペーン価格は288万円
発表日2017年3月17日(機能を拡張したOS新版)
出荷日2017年3月17日(機能を拡張したOS新版)