ESRIジャパンの「ArcGIS」は、GIS(地理情報システム)ソフトである。地理に関連した情報を分析・可視化することによって、企業の意思決定を支援する。例えば、地域・住所などの属性を含めて売上データを分析することによって、エリアごとの店舗の密集度合を考慮した在庫計画を立てたりできる。
分析ツールによって、データの関係性や傾向、パターン、最適解を導き出せるとしている。組織が保有するデータを、今まで見えなかった利活用可能な情報として可視化できる、としている。これにより、新しい視点からの理解と総合的な判断が可能となり、最適な意思決定を実現できるとしている。
特徴の1つは、ユーザーの機能要件やシステム規模、コストに合わせて、様々なシステム構成をとれること。デスクトップPC上でスタンドアロン動作する形態、クライアントソフトとサーバーソフトに分かれてC/S(クライアント・サーバー)型で動作する形態、Webアプリケーションとしてオンプレミスで動作する形態、クラウドサービス型で提供するWebアプリケーション、などがある。
スマートフォンやタブレット上で動作するフロントエンドアプリケーションを用意している。例えば、スマートフォン上で動作する現地調査用アプリを使えば、簡単な操作で現地の調査結果を地図上に記録できる。記録した調査結果は、リアルタイムにオフィス内で把握できるので、迅速に意思決定に役立てられるという。
ArcGISの概要
用途と機能 | GIS(地理情報システム)。地理に関連した情報を分析・可視化することによって、企業の意思決定を支援する | ||
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システム構成 | デスクトップPC上でスタンドアロン動作する形態 クライアントソフトとサーバーソフトに分かれてC/S型で動作する形態 Webアプリケーションとしてオンプレミスで動作する形態 クラウドサービス型で提供するWebアプリケーション など | ||
スマートフォン対応 | スマートフォンやタブレット上で動作するフロントエンドアプリケーションを用意している。例えば、スマートフォン上で動作する現地調査用アプリがある | ||
製品名 | ArcGIS for Desktop | ArcGIS for Server | ArcGIS Online |
製品概要 | デスクトップアプリケーション | Webアプリケーション | SaaS型クラウドサービス |
価格(税別) | 39万円から | 100万円から | 10ユーザーで年額16万円から |
発表日 | 2017年4月10日 | ||
出荷日 | 2017年4月10日 | ||
備考 | 発表日/出荷日と価格は、販売代理店の1社である富士通ソーシアルサイエンスラボラトリの場合 |