ネットワンコネクトの「SD-HCI」(ソフトウエアデファインドハイパーコンバージドインフラストラクチャー)は、プライベートクラウドやパブリッククラウドが混在したIT環境を、あたかも単一のクラウドであるかのように一元的に管理するための機能群をパッケージ化したソフトウエア製品である。

SD-HCIの主要機能であるデータセンター向けネットワーク機能
SD-HCIの主要機能であるデータセンター向けネットワーク機能
(出所:ネットワンシステムズ)
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 米Arista Networksのネットワーク制御ソフト「Arista CloudVision」と、米VMwareのネットワーク仮想化ソフト「VMware NSX」をベースとする。ネットワンコネクトは、UI(ユーザーインタフェース)などを追加開発して、これらのソフトウエアを簡単に使えるようにパッケージ化している。

 Arista CloudVisionは、米Arista Networksのスイッチに対する設定を、リモートからAPIを介して集中制御するソフトである。クラウド運用ソフトなどから、APIを介してネットワークの構成を簡単に設定、変更できる。ハードウエア機器だけでなく、仮想環境で動作する「Arista vEOS」も制御できる。

 VMware NSXは、VXLANによるオーバーレイ型のSDNを実現できる。具体的には、IPネットワークを介して接続した拠点間にまたがるレイヤー2ネットワークを実現できる。さらに、負荷分散装置などのNFV(仮想アプライアンス型のネットワーク装置)も提供する。

 SD-HCIの第1弾は、Arista CloudVisionとVMware NSXの機能を利用して、プライベートクラウドのネットワーク構築を簡易にする機能を提供。その後に、ネットワンシステムズの「クラウドHUBサービス」と連携したクラウド間接続の機能や、SD-WANによる拠点間接続の機能を提供。セキュリティ機能や、利用状況を可視化する機能も提供する。

SD-HCIの概要
用途と機能プライベートクラウドやパブリッククラウドが混在したIT環境を、あたかも単一のクラウドであるかのように一元的に管理するための機能群をパッケージ化したソフトウエア製品
ベースとするソフトウエア製品ネットワーク制御ソフト「Arista CloudVision」(米Arista Networks製)
ネットワーク仮想化ソフト「VMware NSX」(米VMware製)
提供する機能群プライベートクラウドのネットワーク基盤機能
クラウド間接続機能
SD-WAN機能
セキュリティ機能
可視化(テレメトリ)機能
価格(税別)2000万円から
発表日2017年4月5日
出荷日2017年7月