ジャストシステムの「GDMS 4.1 Enterprise」は、ファイルサーバーの肥大化を防ぐソフトである。使用頻度が低いファイルや内容が重複するファイルなど、あらかじめ指定した条件に合致したファイルを、アーカイブ(2次保管)領域へと退避させ、最終的には消去する。こうした自動的なILM(階層型ストレージ管理)によって、ファイルサーバーの容量が肥大化することを防ぐ。

GDMS 4.1 Enterpriseの概要
GDMS 4.1 Enterpriseの概要
(出所:ジャストシステム)
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 ファイルの肥大化要因をWebブラウザで可視化/分析する画面を提供するほか、ファイルをスケジュール/条件に沿って自動的に移動/消去する機能を提供する。あらかじめ条件を設定しておくだけで、ファイルをアーカイブ領域に退避させたり、消去したり、反対にアーカイブ領域から通常領域へと復活させたりできる。移動させたくないファイルを指定することも可能である。

 可視化や条件の設定に利用する肥大化の要素として、陳腐化(最終アクセスから一定時間が経過)、未参照(アクセス日と更新日が同じで定時間が経過)、不要な種類(画像や一時ファイルで一定時間が経過)、重複(同一ファイル)、名前類似(同じファイル名に日付や版名が付与)---などを利用する。

 管理可能なファイルサーバーのファイルシステムはNTFS。管理可能なファイル容量は、GDMSサーバー1台当たり100Tバイトで、最大構成となる10台連結時に1ペタバイト。また、GDMSサーバーが参加しているドメインと同一フォレスト内であれば、他ドメインのファイルサーバーに対してもアクセス権管理を行える。事業部やグループ会社といった単位でドメインが分かれている環境に対してもGDMSサーバー1台で対応できる。

GDMS 4.1 Enterpriseの概要
用途と機能ファイルサーバーの肥大化を防ぐソフト
容量を削減する方法使用頻度が低いファイルや内容が重複するファイルなど、あらかじめ指定した条件に合致したファイルを、アーカイブ領域へと退避させ、最終的には消去する
可視化や条件の設定に利用する肥大化の要素陳腐化(最終アクセスから一定時間が経過)
未参照(アクセス日と更新日が同じで定時間が経過)
不要な種類(画像や一時ファイルで一定時間が経過)
重複(同一ファイル)、名前類似(同じファイル名に日付や版名が付与)
など
ソフトウエアの稼働OSWindows Server 2008 R2/2012/2012 R2/2016
対象のファイルサーバーNTFSファイルシステム。 SMB/CIFSでアクセスできること
管理可能なファイル容量GDMSサーバー1台当たり100Tバイト。最大構成となる10台連結時に1ペタバイト
価格(税別)管理対象となるファイルサーバーの容量に応じて変わる。最小構成となる1Tバイト用は230万円から
発表日2017年3月14日(GDMS 4.1)
出荷日2017年3月17日(GDMS 4.1)