日立製作所の「コンタクトセンター業務効率化支援サービス」は、顧客とオペレータの通話内容をリアルタイムにテキスト化して活用するシステムを構築するSIサービスである。顧客の声を分析・活用して業務改善に役立てるSIサービス群「音声データ利活用ソリューション」のラインアップの1つである。
同社の音声認識基盤「Speech Recognition Platform」によって、顧客とオペレータの通話内容をリアルタイムにテキスト化する。さらに、テキスト化した音声データを、FAQ(よくある質問とその回答)データベースやCRM(顧客関係管理)システムなどとリアルタイムに連携させることができる。
例えば、FAQ連携では、通話内容に適したFAQの回答案をリアルタイムに自動で検索し、オペレータ画面に表示できる。CRM連携では、通話応対記録をCRMシステムに自動で登録できる。これらにより、サービス品質が向上するほか、オペレータの業務負荷を減らせられる。
システム構成として、さまざまな音声データが流れる既存のネットワークの上から各オペレータの通話音声を抽出する仕組みを採用した。通話内容はWebブラウザで参照できる。各電話端末やパソコン端末ごとにソフトウエアをインストールする必要がないので、容易に導入できる。
システムを構成する製品群は、音声認識基盤が「Speech Recognition Platform」、音声録音基盤が「RecwareIII」(日立情報通信エンジニアリング製)、FAQデータベースが「TRUE TELLER」(野村総合研究所製)など各種アプリケーション、テキスト要約アプリケーションが「TRUE TELLER」(野村総合研究所製)など各種アプリケーション。
用途と機能 | 顧客とオペレータの通話内容をリアルタイムにテキスト化して活用するシステムを構築するSIサービス |
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提供形態 | SI(システム構築)サービス |
システムを構成する製品群 | ■音声録音基盤「RecwareIII」(日立情報通信エンジニアリング製) ■音声認識基盤「Speech Recognition Platform」 ■FAQデータベース「TRUE TELLER」(野村総合研究所製)など各種アプリケーション ■テキスト要約アプリケーション「TRUE TELLER」(野村総合研究所製)など各種アプリケーション |
活用例 | ■FAQデータベースと連携してFAQを自動で検索して表示 ■CRMシステムと連携して応対記録をCRMシステムに自動で登録 ■複数オペレータの通話内容をリアルタイムに把握 など |
価格(税別) | 音声録音と音声認識で100席相当のソフトウエア費用が3700万円から。ユーザー環境に応じて周辺アプリケーションソフト/ハード費用やSI(システム構築)費用が別途必要 |
発表日 | 2017年3月23日 |
提供開始日 | 2017年3月30日 |