日立システムズの「ハイパーコンバージド・ソリューション」は、PCサーバーにサーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを導入した、いわゆるハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品である。台数を増やすスケールアウトによって、ストレージ容量とCPU処理能力を拡張できる。これにより、収容できる仮想マシン台数を増やせる。
ソフトウエア/ハードウエア構成はこうだ。中核を成すソフトウエアには米VMware製品を採用した。サーバー仮想化ソフトはVMware vSphere、分散ストレージソフトはVMware Virtual SAN(VSAN)を使う。ハードウエアは米Super Micro Computer製のPCサーバーと、ノード間の接続用に米Cisco Systems製のスイッチを組み合わせた。ストレージはオールフラッシュ構成とした。
用途に合わせて、業務アプリケーションなどを動作させるための汎用的な仮想サーバー用途のパッケージと、VDIソフトのVMware Horizonを搭載したVDI(デスクトップ仮想化)用途のパッケージを用意している。それぞれの用途ごとに、収容できる仮想マシンの台数に応じてスタンダードモデルとエントリーモデルの2種類を用意している。これにより、全4モデル構成となる。
ノード構成は、エントリーモデルが2ノードで固定、スタンダードモデルが3ノードで固定である。ノード数を増やす場合は、モデル単位(2ノードまたは3ノード)で追加購入する必要がある。
それぞれのモデルが収容できる仮想マシン台数は、「VDIエントリーモデル」が30クライアント程度、「VDIスタンダードモデル」が100クライアント程度、「仮想サーバーエントリーモデル」が20台程度、「仮想サーバースタンダードモデル」が100台程度。
用途と機能 | VDI(デスクトップ仮想化)の用途や汎用的な仮想サーバー基盤の用途に向いた仮想化基盤 | |||
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アーキテクチャ | サーバー仮想化ソフトと分散ストレージソフトを組み合わせたハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品。サーバー内蔵ストレージを束ねて外部接続ストレージのように利用できる。台数を増やすスケールアウトによってCPU処理能力とストレージ容量を拡張できる。これにより、収容可能な仮想マシン台数を増やせる | |||
サーバー仮想化ソフト | VMware vSphere | |||
分散ストレージソフト | VMware Virtual SAN(VSAN) | |||
PCサーバー | 米Super Micro Computer製 | |||
スイッチ | 米Cisco Systems製 | |||
モデル | VDI エントリーモデル | VDI スタンダードモデル | 仮想サーバー エントリーモデル | 仮想サーバー スタンダードモデル |
規模 | 30クライアント程度 | 100クライアント程度 | 20台程度 | 50台程度 |
用途の例 | 部門単位のVDI導入やPoC基盤 | VDIへのリプレース | 部門導入やPoC基盤 | プライベートクラウド |
ノード構成 | 2ノード | 3ノード | 2ノード | 3ノード |
価格(税別) | 498万円から | 1000万円から | 698万円から | 1190万円から |
発表日 | 2017年3月29日(「VDIエントリーモデル」と「仮想サーバーエントリーモデル」) | |||
出荷日 | 2017年3月29日(「VDIエントリーモデル」と「仮想サーバーエントリーモデル」) |