シスコシステムズの「Cisco HyperFlex 2.0」は、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品である。サーバー部はCisco Unified Computing System(UCS)。分散ストレージソフトは米SpringpathからOEM供給を受けた。サーバー仮想化ソフトはVMware vSphere。

Cisco HyperFlex HX240cオールフラッシュの外観
Cisco HyperFlex HX240cオールフラッシュの外観
(出所:シスコシステムズ)
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 特徴の1つは、分散ストレージソフト。最初からハイパーコンバージド向けに開発したソフトであり、全ノードに対してデータを同時にミラーリングして書き込む仕組みを採用した。いったんローカルノードに書き込んでから他ノードにコピーするわけではないので、一定の性能が出せるという。

 インライン重複排除/インライン圧縮、クローン/スナップショットなど、エンタープライズ向けの主要なストレージ機能を利用できる点も特徴である。

 直近では、より高性能なノードとして、オールフラッシュ構成のモデルを追加した。ノード間を40Gビット/秒でファブリック接続する機構も用意した。

Cisco HyperFlex 2.0の概要
用途と機能分散ストレージソフトとローカルストレージを組み合わせてノードの追加によって性能と容量を拡張できるようにしたハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品
分散ストレージソフト米SpringpathからOEM供給を受けたもの。米Springpathはハイパーコンバージドインフラストラクチャ向けにゼロからソフトを開発したとしている
ストレージ機能インライン重複排除/インライン圧縮、クローン/スナップショット、など
直近での強化点オールフラッシュ構成のノードを追加した
ノード間を40Gビット/秒でファブリック接続できるようにした
モデル構成HX220c M4オールフラッシュHX240c M4オールフラッシュHX220c M4HX240c M4
ノードサイズ1U2U1U2U
ノード当たりのCPU最大2CPU
ノード当たりのストレージ400GバイトSSD×1
3.8TバイトSDD×6
400GバイトSSD×1
3.8TバイトSDD×10
480GバイトSSD×1
1.2TバイトHDD×6
1.6TバイトSSD×1
1.2TバイトHDD×23
発表日2017年3月14日
出荷日2017年3月14日