ヤマハの「SWX3100-10G」「SWX3200-28GT」「SWX3200-52GT」は、レイヤー3(L3)スイッチである。L2スイッチとともにスイッチの「SWXシリーズ」を構成する。ヤマハにはほかにも、ルーターのシリーズなどがある。

48ポートL3スイッチ「SWX3200-52GT」の外観
48ポートL3スイッチ「SWX3200-52GT」の外観
[画像のクリックで拡大表示]

 機能とポート数応じて3モデルで構成する(価格は税別)。機能下位で8ポートの「SWX3100-10G」(7万4800円)、機能上位で24ポートの「SWX3200-28GT」(29万8000円)、機能上位で48ポートの「SWX3200-52GT」(49万8000円)、である。

 機能下位のSWX3100-10Gは、スタティック(静的)ルーティングに限られる。ルーティング(経路)テーブルを手動で書く必要がある。一方、機能上位のSWX3200-28GTとSWX3200-52GTは、ルーティングプロトコル(経路テーブルを動的に書き換えるプロトコル)を備えている。RIP、RIPng、OSPF(v1/v2/v3)を利用できる。

 機能上位の2モデルは、スタック接続もできる。ポート数が足りない場合に、複数台のスイッチをスタック接続することで論理的に1台の多ポートスイッチとして利用できる。可用性への対策としても、VRRPと比べて待機スイッチが不要であるため、スイッチの利用効率が高まる。

 全モデル共通で、MACアドレス認証、IEEE 802.1X認証、Web認証の3つの認証機能を搭載する。運用管理は、CUI/GUIの両方の手段で行える。SNMPによる管理も可能である。microSDカードを使ってデータのバックアップやファームウェアの起動・更新ができる。

 ポートに接続したサーバー機の死活監視機能も備える。pingコマンド(ICMP応答)、LLDP(Link Layer Discovery Protocol)による確認、ポートを流れるスループットの確認、の3つの手段で監視する。

 受信スループットの確認は、IPカメラのように、一定の帯域を使用するアプリケーションに向く。異常を検出した場合は、メール通知、GUIコンソールやSNMPマネージャへの通知、PoE給電のオフ/オンによる端末の再起動、などのアクションがとれる。

SWX3100-10G、SWX3200-28GT、SWX3200-52GTの概要
用途と機能レイヤー3(L3)スイッチ
モデルSWX3100-10GSWX3200-28GTSWX3200-52GT
ポート数8ポート24ポート48ポート
ルーティングプロトコル静的ルーティングRIP
RIPng
OSPF(v1/v2/v3)
スタック接続非対応可能
認証MACアドレス認証
IEEE 802.1X認証
Web認証
運用管理CUI/GUI両対応
SNMP
microSDカード(データのバックアップやファームウエアの起動・更新)
など
サーバーの死活監視pingコマンドによる応答確認
LLDP(Link Layer Discovery Protocol)による確認
ポートを流れるスループットの確認
異常検知時のアクションメール通知、GUIコンソールやSNMPマネージャへの通知、PoE給電のオフ/オンによる端末の再起動、など
価格(税別)7万4800円29万8000円49万8000円
発表日2018年2月9日
販売開始日2018年3月