デルとEMCジャパンの「Dell EMC Enterprise Hybrid Cloud」(EHC)は、ユーザー部門が自身で簡単に仮想サーバーを作成して調達できるIaaS型のクラウド構築基盤である。クラウド運用環境を構築して、アプライアンス機器として導入する。
仮想サーバー基盤をベースに、運用を自動化する機能や、エンドユーザーがセルフサービス型で仮想サーバーを調達するポータル機能などを含めて提供する。プライベートクラウドだけでなく、パブリッククラウドを含めて仮想サーバーの作成や管理が可能。
EHCのメリットの1つは、エンドユーザー自ら簡単に仮想サーバーを作成して調達できることである。エンドユーザーにとっては、ITサービスの利便性が向上する。一方で管理者にとっては、仮想サーバーの作成・調達にともなう運用負荷を軽減できる。
仮想化基盤として、「Vblock」や「VSPEX」といった垂直統合システムのほか、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の「Dell EMC VxRail」を利用できる。VxRailは、分散ストレージソフトのVMware vSANを使ったスケールアウト型の仮想化基盤である。小規模からのスモールスタートが可能で、必要に応じて性能や容量を拡張できる。
Enterprise Hybrid Cloudの概要
用途と機能 | ユーザー部門が自身で簡単に仮想サーバーを作成して調達できるIaaS型のクラウド構築基盤。クラウド運用環境を構築して、アプライアンス機器として導入する |
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提供する機能 | 仮想サーバー基盤をベースに、運用を自動化する機能や、エンドユーザーがセルフサービス型で仮想サーバーを調達するポータル機能などを含めて提供する。プライベートクラウドだけでなく、パブリッククラウドを含めて仮想サーバーの作成や管理が可能 |
主なメリット | エンドユーザー自ら簡単に仮想サーバーを作成して調達できる |
選択可能な仮想化基盤 | 「Vblock」や「VSPEX」といった垂直統合システムのほか、ハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の「Dell EMC VxRail」を利用できる |
価格(税別) | 仮想化基盤にハイパーコンバージドインフラストラクチャ製品の「VxRail」を組み合わせた構成の場合、 ■フラッシュストレージとハードディスクのハイブリッド型では、「VxRail P470」が7212万8000円から ■オールフラッシュ構成では、「VxRail P470F」が8993万6000円から いずれも、VMware vCloud Suite、VMware vSAN、VMware NSX、Avamar Virtual Edition、Connectrixネットワークスイッチの構成となる |
発表日 | 2017年2月17日(VxRailとのセットパッケージ) |
出荷日 | 2017年3月31日(VxRailとのセットパッケージ) |