アクロニス・ジャパンの「Acronis True Image 2017 New Generation」は、個人/SOHO向けバックアップソフト「Acronis True Image 2017」の機能上位版である。特徴は、ランサムウエア対策や改ざん検知を追加してセキュリティ機能を強化したこと。
前提となるAcronis True Imageは、OSを含めたディスクイメージ全体やファイル/フォルダ単位でデータをバックアップできるイメージバックアップソフトである。手動でのバックアップのほか、スケジュールを指定したバックアップができる。バックアップデータは、ローカルストレージに加え、アクロニス・ジャパンが用意したクラウドストレージに格納できる。
機能上位版では、データを保護するためのセキュリティ機能を強化している。具体的には、ランサムウエア対策機能「Acronis Active Protection」と、ファイルの改ざんを検知する機能「Acronis Notary」の2つを提供する。
ランサムウエア対策では、専用のエージェントソフトがランサムウエアの振る舞いを検知し、データを暗号化や改変から守る。ファイルが暗号化されてしまった場合は、バックアップデータを使ってファイルを復元する。暗号化の振る舞いを検知すると、インスタントバックアップが作動し、キャッシュ領域にファイルのコピーを作成、これが最新のバックアップファイルになる。
ファイルの改ざんを検知するAcronis Notaryは、バックアップしたファイルのハッシュ値を、タイムスタンプなどの各種の属性とともにさらにハッシュにかけ、これをEthereumのブロックチェーン(分散台帳)に格納する。これにより、ファイルが改ざんされているかどうかを検証できる。ファイルをアップロードすると改ざんの有無が分かるWebインタフェース画面も提供する。
用途と機能 | 個人/SOHO向けバックアップソフト「Acronis True Image 2017」の機能上位版 |
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特徴 | ランサムウエア対策機能「Acronis Active Protection」と改ざん検知機能「Acronis Notary」を追加してセキュリティ機能を強化したこと |
Acronis True Imageの基本機能 | OSを含めたディスクイメージ全体やファイル/フォルダ単位でデータをバックアップできるイメージバックアップソフト |
バックアップデータの格納場所 | ローカルストレージに加えて、アクロニス・ジャパンが用意したクラウドストレージに格納できる |
Acronis Active Protectionの概要 | 専用のエージェントソフトがランサムウエアの振る舞いを検知し、データを暗号化や改変から守る。ランサムウエアによってファイルが暗号化されてしまった場合は、バックアップデータを使ってファイルを復元する |
Acronis Notaryの概要 | バックアップしたファイルのハッシュ値を、タイムスタンプなどの各種の属性とともにさらにハッシュにかけ、これをEthereumのブロックチェーン(分散台帳)に格納する。これにより、ファイルが改ざんされているかどうかを検証できる |
価格(8%消費税込み) | クラウドストレージ1Tバイトの1年版で、パソコン1台までが9980円、3台までが1万4980円、5台までが1万5980円 |
発表日 | 2017年2月15日 |
出荷日 | 2017年2月15日(アクロニスのオンライン店舗) |