富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)の「ディスク暗号化サービス」は、管理サーバー機能をSaaS型で提供するクライアントサーバー型のハードディスク暗号化ソフトである。クライアントソフト(データ暗号化/復号ドライバーソフト)を社員のクライアントPCにインストールして使う。
クライアントソフトをクライアントPCにインストールすると、ハードディスク上のデータが、OS領域を含めて自動的に暗号化される。データを暗号化/復号する際に使う暗号鍵は、クライアントPC上に安全な形で保存する仕組み。ユーザーは、管理サーバーと通信することなく、クライアントPCにログインするだけで、ハードディスクの暗号化/復号ができる。
管理サーバーがやっていることは、大きく三つある。(1)一つは、リカバリー鍵の管理機能である。パソコンが起動しなくなった時に、クライアントPCの暗号化を解くことによって、データをサルベージできるようにする。(2)もう一つは、ユーザーからの問い合わせに対応するヘルプデスク機能である。(3)最後の一つは、クライアントPCにおける暗号化/復号の稼働状況をログとして取得して管理/可視化する監視機能である。
スタンドアローン型ではなくクライアントサーバー型で動作することの大きなメリットは、(1)のリカバリー鍵によって、有事の際にデータを復元できることである。さらに、管理サーバー機能をSaaS型で提供することによって、リカバリー鍵の管理のような面倒な運用管理業務を外部に委託できるようになる。
ディスク暗号化サービスの概要
用途と機能 | クライアントサーバー型のハードディスク暗号化ソフト |
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サーバーの稼働環境 | 管理サーバー機能をSaaS型で提供 |
クライアントソフトの稼働OS | Windows Vista/7/8/8.1およびWindows Server 2008/2008 R2 |
管理サーバーの機能 | (1)クラアイアントPCが起動しなくなった時に暗号化を解いてデータを取り出すためのリカバリー鍵を管理 (2)ユーザーからの問い合わせに対応するヘルプデスク (3)クライアントPCにおける暗号化/復号の稼働状況をログ管理 |
価格(8%消費税込み) | 個別見積もり。最小契約数は1ユーザー、最短契約期間は3カ月 300ユーザー時における参考価格は、月額32万4000円から |
発表日 | 2015年2月12日 |
出荷日 | 2015年4月上旬 |