レッドハットの「Red Hat 3scale API Management Platform」は、企業が既存システムの機能をWeb API化して安全に公開できるようにする、Web API管理ソフトである。権限のないユーザーのアクセスを制限したり、誰が何回アクセスしたのかを計測したり、課金機能を提供したりする。

Red Hat 3scale API Management Platformの製品構成
Red Hat 3scale API Management Platformの製品構成
(出所:レッドハット)
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 製品の構成要素は2つある。(1)「API Gateway」は、Web API化した情報システムの手前に配置してWeb APIへのアクセスを中継するHTTPプロキシゲートウエイソフト。(2)「API Management Server」は、Web APIのアクセス制御ポリシーやアクセス状況を管理する管理ソフトである。

 (1)のAPI Gatewayは、ユーザー企業側に配置して使う。ベース部分にHTTPプロキシサーバーソフト「Nginx」を使っており、通常のソフトウエアとしての提供のほか、Dockerコンテナのイメージとしても提供する。

 (2)のAPI Management Serverは、パブリッククラウドサービスのAWS(Amazon Web Services)上で動作しているSaaS版と、ユーザー企業側に導入できるオンプレミス版がある。

Red Hat 3scale API Management Platformの概要
用途と機能企業が既存システムの機能をWeb API経由で公開する際に使う、Web API管理ソフト。Web APIへのアクセス制御や流量制御、課金などの機能を提供する
想定する対象企業金融(FinTech)企業やIoT企業など
構成要素■API Gatewayは、Web API化した情報システムの手前に配置してWeb APIへのアクセスを中継するHTTPプロキシゲートウエイソフト
■API Management Serverは、Web APIのアクセス制御ポリシーやアクセス状況を管理する管理ソフト
価格(税別)SaaS版は、最小構成(Web APIグループ×5種類、1日当たり100万件までのAPIアクセス)で年額468万円から
発表日2017年1月27日
提供開始日2017年1月27日(SaaS版)
オンプレミス版(2017年第2四半期)
備考米Red Hatが2016年6月に買収したスペイン3scale Networksのソフトウエア製品