アイレットの「データ分析基盤構築サービス」は、主に中小企業に向けて、データ分析環境をAWS上に構築し、運用保守サービスも含めた月額制で提供するサービスである。業務システムのデータをBI(ビジネスインテリジェンス)ソフトで分析するための環境を、AWS上に構築して提供する。

データ分析基盤構築サービスの概要
データ分析基盤構築サービスの概要
(出所:アイレット)
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データ分析基盤構築サービスのシステム構成
データ分析基盤構築サービスのシステム構成
(出所:アイレット)
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 データの収集・変換には、インフォテリアのデータ連係ソフト「ASTERIA WARP Core」をAWS上で使う。変換後のデータは、AWSのDWH(データウエアハウス)サービス「Amazon Redshift」に格納する。別途、「Tableau」などのBIソフトを用意することによって、データを分析できるようになる。

 業務システムのデータをASTERIA WARP Coreで収集・変換する設定や、Redshift上に蓄積したデータを分析するBIソフトの導入・設定などは、ユーザー企業が自前で実施できる。必要に応じて初期費用を支払うことによって、これらを含んだインテグレーションサービスも受けられる。

 データ連係ソフトとして利用するASTERIA WARP Coreの特徴は、GUIを用いたフローデザイナーによって、異なるシステム同士をノンプログラミングでデータ連係させられること。各種のアダプターを介して業務ソフトやデータベースに接続し、これらのデータをルールに基づいて変換し、外部システムに引き渡せる。ジョブフローを定義して実行するバッチスケジューラ機能も備える。

 ASTERIA WARP Coreは、ASTERIA WARPのラインアップの1つであり、中小企業向けに機能を絞ったエディションに当たる。特徴は、ソフトウエアライセンスの初期導入費用を抑えたい中小企業に合わせて、サブスクリプション(購読)型の課金体系を採用したこと。月額制で利用できる。

データ分析基盤構築サービスの概要
用途と機能ビッグデータ分析環境をAWS上に構築し、運用保守サービスを含めて月額制で提供するサービス
主なターゲットユーザー中小企業
利用するソフトウエア■データの収集・変換には、インフォテリアのデータ連係ソフト「ASTERIA WARP Core」をAWS上で使う
■変換後のデータは、AWSのDWH(データウエアハウス)サービス「Amazon Redshift」に格納する
■別途、「Tableau」などのBIソフトを用意することによって、データを分析できるようになる
ASTERIA WARP Coreの特徴■GUIを用いたフローデザイナーによって、異なるシステム同士をノンプログラミングでデータ連係させられる
■サブスクリプション(購読)型の課金体系を採用し、月額制で利用できる
価格(税別)月額23万円から
(ASTERIA WARP CoreとAWSアダプターのライセンス費用、およびAWSの費用を含む)
この場合のAWS環境は、ASTERIA WARP Coreの動作環境が仮想サーバー(EC2)の「m4.large」(ストレージ容量100Gバイト)、Redshiftが「DC1.Large」
発表日2017年1月23日
提供開始日2017年1月23日