NTTPCコミュニケーションズの「Master'sONEクラウド型ネットワークサービス」は、拠点のエッジルーターの設定をクラウド上の制御ソフトから遠隔で変更できるネットワークサービスである。拠点に設置するエッジルーターは、買い取りまたはレンタルで利用する。第1弾として米Viptelaのエッジルーター機器を使ったサービスを提供する。
クラウド上の制御ソフトを介して、拠点に配置したエッジルーターの設定を変更できる。クラウド上で論理的なネットワークを設計するだけで、本社や拠点間をつないだネットワークを構築できる。制御ソフトは、Webブラウザー画面またはWeb APIを介して操作する。エッジルーターは初期設定も不要で、拠点に郵送してWAN回線につなぐだけで使い始められる。
クラウド型ネットワークサービスを提供する背景には、拠点のネットワーク設定を頻ぱんに変更する需要が高まっている、という状況がある。例えば、それまで本社のデータセンターで動作させていたアプリケーションをクラウド事業者のデータセンターに移動させるケースや、新たにOffice 365などのSaaS型アプリケーションの利用を開始する、といったケースである。
あるアプリケーションを利用する際のアクセス先が、本社のデータセンターからクラウド事業者のデータセンターに変更になった場合、これまで通り本社のネットワークを経由してクラウド事業者にアクセスするのではなく、拠点から直接クラウド事業者にアクセスした方が効率がよい。拠点のネットワーク設定を変更するのは、こうしたケースである。
Master'sONEクラウド型ネットワークサービスの概要
用途と機能 | 拠点のエッジルーターの設定をクラウド上の制御ソフトから遠隔で変更できるネットワークサービス |
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使用するネットワーク機器 | ■第1弾として、米Viptelaのエッジルーター機器を使ったサービスを提供する ■第2弾では、中小企業に向けて、より安価なエッジルーター機器を使ったサービスを提供する |
特徴 | ■クラウド上で論理的なネットワークを設計するだけで、本社や拠点間をつないだネットワークを構築できる ■エッジルーターの初期設定は不要で、拠点に郵送してWAN回線につなぐだけで使い始められる |
制御ソフトの操作方法 | Webブラウザー画面またはWeb APIを介して操作する |
初期費用(税別) | 100拠点以下の場合は10万円 101拠点以上の場合は30万円 |
拠点当たりの月額費用(税別) | 標準機能を提供するBasicライセンスで帯域10Mビット/秒の場合に、1年契約で月額8400円など |
エッジルーターの価格(税別) | 最も安価な、帯域100Mビット/秒のモデルでLTEのバックアップ回線を持たないタイプの場合、買い取り価格は7万9000円、レンタル価格は1年契約で月額1万3900円 |
発表日 | 2017年1月17日 |
提供開始日 | 2017年1月17日 |