キヤノンマーケティングジャパンの「HOME type-AP」は、クラウドストレージによるファイル共有やチャット機能によって社員同士の意思疎通を図れるようにした、クラウド型のグループウエアソフトである。例えば、ファクス受信時にチャットでファクスイメージを社員に通知する、といった使い方ができる。

HOME type-APの典型的な使い方。ファクスを受信すると、複合機がファクスイメージをクラウドストレージに格納する。クラウドストレージはチャットでファクスイメージを通知する
HOME type-APの典型的な使い方。ファクスを受信すると、複合機がファクスイメージをクラウドストレージに格納する。クラウドストレージはチャットでファクスイメージを通知する
(出所:キヤノンマーケティングジャパン)
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 社員同士の意思疎通に役立つ3つの機能群をクラウド型で提供する。(1)メールによる情報伝達やワークフローを代替する、チャット機能とタスク管理機能、(2)文書ファイルや画像を格納して共有する、クラウドストレージ機能、(3)スケジュール管理、設備予約、掲示板などのグループウエア機能、---である。これらを、スマートフォンアプリ(iOS/Android)またはWebブラウザを介して利用できる。

 最大の特徴は、メールの弱点を回避する仕掛けとして、チャット機能を提供すること。チャットルームを作成し、これに参加することによって、社員同士の間で、テキストや画像などを用いて意思疎通を図れる。合わせて提供するタスク管理機能では、作成したタスクごとにチャットルームが作られるので、そのタスクに関係した情報だけを受発信できる。

 チャット機能は、クラウドストレージと連携する。具体的には、指定したフォルダにファイルが格納されると、その旨をチャットボットのように自動的にチャットで通知する。フォルダごとにチャット通知のON/OFFを設定でき、チャット通知するフォルダごとに通知用のチャットルームが作られる。通知を受けたい社員は、個々のチャットルームに参加すればよい。

 典型的な使い方は、複合機がファクスイメージをクラウドストレージに格納し、チャットを介してリアルタイムに閲覧する、というもの。クラウドストレージを中核に据え、クラウドストレージ上にある文書ファイルをいかに活用するかという視点に立ち、チャットを中心に機能群を開発したとしている。

HOME type-APの概要
用途と機能ファイル共有やチャットによって社員同士の意思疎通を図れるようにした、クラウド型のグループウエアソフト
提供形態SaaS型クラウドサービス
クライアント環境Webブラウザまたはスマートフォンアプリ(iOS/Android)
主な機能(1)メールによる情報伝達やワークフローを代替する、チャット機能とタスク管理機能
(2)文書ファイルや画像を格納して共有する、クラウドストレージ機能
(3)スケジュール管理、設備予約、掲示板などのグループウエア機能
特徴チャット機能を備えること。タスク管理機能では、作成したタスクごとにチャットルームが作られるので、そのタスクに関係した情報だけを受発信できる。クラウドストレージの指定フォルダにファイルが格納されると、その旨をチャットボットのように自動的にチャットで通知できる
価格(税別)管理者ID×1、ユーザーID×5、クラウドストレージ10Gバイトで初期費用が1万2000円、月額利用料が3200円から
ユーザー数を追加したい場合は、ユーザーID×5で月額2000円
ストレージを追加したい場合は、10Gバイトで月額1000円
発表日2017年01月10日
提供開始日2017年01月11日