クラウドサービス推進機構は2015年7月29日、中小企業での利用に向くクラウドサービスを審査、認定する「クラウドサービス認定プログラム」の認定証授与式を開催した(写真)。
今回認定されたのは、以下の9サービスである(7月3日に発表)。
●業務系サービス:
ClearWorks(株式会社スマイルワークス)
OPROARTS(日本オプロ株式会社)
AZCLOUD SaaS FoodCORE(株式会社富士通システムズ・イースト)
証明写真ソリューション(共同印刷株式会社)
●情報系サービス:
rakumoソーシャルスケジューラー(株式会社日本技芸)
FUJITSU Cloud AZCLOUD IaaS ファイルサーバ(株式会社富士通マーケティング)
サイボウズ Office on cybozu.com(サイボウズ株式会社)
SkyDeskサービス(富士ゼロックス株式会社)
●開発系サービス:
OutSystems Platform(株式会社BlueMeme:ブルーミーム)
式の冒頭に同機構の松島桂樹理事長が「中小企業に日本のクラウドのベストナインとして告知していきたい」と挨拶。クラウドサービスには中小企業向けにも多種多様なものがあることや、企業の事情に応じたシステムをクラウドで開発可能であることなどをアピールしたいと表明した。続いて支援機関の一つであるITコーディネータ協会の播磨崇会長が「セキュリティやサービス品質を第3者機関の立場で評価、認定する取り組みは中小企業の経営者にとって必要。クラウドの利活用を考える際、スピーディーな決断の一助になればよいと思う」と挨拶した。
総評は審査委員長である同機構の高島利尚副理事長が担当した。「中小企業が安心して使えるかどうか」などの、審査における重点を説明。中小企業にはクラウドもパッケージソフトも情報システムもほとんど使ったことがない会社が多数あるのではないかと指摘した。クラウドサービス事業者に対しては、「使ったことがない人たちにも選んでもらえるもの、あるいは選択を支援するITコーディネータや中小企業診断士などが、それを見て良さや使い方を勧められるという点も考慮してほしい」などと訴えた。