スマートフォンを中心にICT機器を下取り、中古として販売する動きが目立ってきた。今回は、中古のICT機器の購入意向を読者モニターに尋ねた。

Q1. 中古のICT機器を購入したことはありますか?
Q1. 中古のICT機器を購入したことはありますか?

 購入経験の有無を聞いた結果は「ある」が40.9%に対し、「ない」が59.1%。購入した機器はノートパソコンが37件と最も多かった。以下、ネットワーク機器が24件、デスクトップパソコンが20件、スマートフォンが18件と続いた。購入の理由は、「価格が安い」が60件と8割弱を占めた。他は「未使用の新古品だった」が19件、「新品が手に入らなかった」が15件となっている。

 今後の購入意向は「ある」が42.5%に対し、「ない」が57.7%だった。購入経験とほぼ同じ分布で、読者の評価は固まっていることがうかがえた。購入意向のある中古のICT機器は、ノートパソコンが36件と最も多く、タブレット端末が33件、スマートフォンが31件と僅差で続いた。一方、購入意向がない理由は「品質」(63件)や「隠れた不具合」(52件)、「保証・サポート」(51件)を不安材料として挙げる回答が5割前後を占めた。自由意見では「マルウエア」の存在を懸念する声も目立った。

Q2. 購入した中古のICT機器はどれですか?
Q2. 購入した中古のICT機器はどれですか?
Q3. 中古のICT機器の購入意向がない理由はどれですか?
Q3. 中古のICT機器の購入意向がない理由はどれですか?

 最近では、携帯電話事業者による端末の下取りも盛んになってきた。ただ、古い端末の扱いを聞くと、「携帯電話事業者の下取りサービスの活用」は24件の6位。「自宅に保管」が131件と圧倒的に多く、意外な結果が出た。

Q4. 携帯電話を買い替えた際、古い端末をどうしていますか?
Q4. 携帯電話を買い替えた際、古い端末をどうしていますか?
回答者のコメントから
 中古でも性能面でそん色ないが、価格がそれほど下がっていないことが多い。新品との価格差や性能差を冷静に判断して購入を判断する必要がある。明らかに新品と価格差がある中古品は、概して性能面の制限が大きい。それを承知のうえで、練習用や子供用、紛失・盗難のリスクが大きい海外旅行用などと割り切って活用するのも効果的に思う。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2015年4月15~23日
回答企業数(回収率):419社中186社(44.4%)