日本マイクロソフトは2014年4月、Windows XPのサポートを終了した。Windows 8/8.1への移行は順調に進んでいるのだろうか。今回は、社内クライアント端末のOSの採用状況を読者モニターに尋ねた。

Q1. 社内クライアント端末のOSは何ですか(主要なものを1つ)
Q1. 社内クライアント端末のOSは何ですか(主要なものを1つ)

 結果は、Windows 7が88.3%と圧倒的多数を占めた。Windows XP以前とした企業も9.2%(18件)残っている。大半は2014年度内に端末の買い替えやOSの入れ替えを予定するが、「業務アプリのサポートが切れるまで使い続ける」(5件)、「端末が故障するまで使い続ける」(2件)、「社外に接続しなければ問題ない」(2件)、「予算を確保できないので放任状態」(1件)といった企業もあり、不安を残す結果となった。

 Windows 8/8.1に限定して導入状況を改めて聞くと、一部導入済みが30.6%、今後導入予定が15.8%だった。「使用中の旧OSで十分」(56.0%)や「使い勝手(ユーザー・インタフェースを含む)が悪い」(44.0%)などの評価が多く、「見送り」と考えている企業が多いようだ。

Q2. タブレット端末の導入台数を教えてください
Q2. タブレット端末の導入台数を教えてください

 タブレット端末については、約7割が導入済み。ただ、100台未満が大半で、試験導入や部分導入が中心とみられる。搭載OSはiOSが60.6%、Androidが16.8%、Windows 8/8.1/RTが13.9%の順番となっている。最後にコンシューマー向け市場で注目される「マルチデバイス化」についても聞いた。企業でも進むとの見通しは、「強くそう思う」(13.3%)と「ややそう思う」(46.4%)の合計で約6割に達した。

Q3. 企業でマルチデバイス化が進むと考えますか
Q3. 企業でマルチデバイス化が進むと考えますか
回答者のコメントから
 企業におけるクライアント端末(OS)の再購入手続きはメリットの少ない消費活動で、生産性を見い出せない。今後はユーザーの端末(OS)を問わず、ネットワーク経由で既存システムを利用できれば十分。これを前提に、ユーザーの好みと利用シーンに応じてデバイスを選択するのみである。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2014年5月21~28日
回答企業数(回収率):445社中196社(44.0%)