今回はクラウド型グループウエアの導入状況を読者モニターに尋ねた。結果は「導入済み」が35.9%に対し、「導入していない」が41.7%。導入しない理由は「利用中のグループウエアで満足」(34件)と「コスト削減を見込めない」(27件)が大半だった。

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 導入の狙い(導入する方向で検討中の企業を含む)は「運用の手間がかからない」(37件)が5割超を占めた。このほか、「導入の手間がかからない」(29件)や「自宅やリモート環境で使える」(27件)、「スマートデバイスで使いやすい」(27件)などが挙がった。導入サービス(予定を含む)は「Office 365」が33件、「G Suite」が21件となり、両者のシェアは8割を超える。選択時に重視した点は「月額費用」(38件)が最も多く、「使い勝手」や「セキュリティ対策機能」、「初期費用」、「スマートデバイス対応」などが上位に並んだ。

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 ネットワーク見直しの有無を聞いた結果は「見直していない」が約半数を占めたが、残りの半数は何らかの対処を余儀なくされた。具体的には、「インターネット接続回線の切り替え・増速」、「インターネット接続ゲートウエイのセキュリティ対策の強化」、「WANサービスの切り替え・増速」などが目立った。

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ユーザーのひと言

運輸・物流業
交通事業者(ペンネーム)氏

 Office 365は検索機能の精度が非常に低く、使いにくい。サービスが事前の告知なしに変わってしまうことがあり、機能がデグレード(悪化・退化)することも多い。バージョンアップ作業に伴うシステム停止も事前の告知なしで起こり、必要なときに使えない状況が発生する。ただ、インフラの運用保守工数は削減できている。

●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター/調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施/
調査日程:2017年3月16~27日/回答企業数(回収率):388社中156社(40.2%)