Q1. 使用中の携帯電話のSIMロックを解除したいですか?
Q1. 使用中の携帯電話のSIMロックを解除したいですか?

 2015年5月以降に新たに発売される携帯電話端末を対象にSIMロック解除の義務化が始まる。今回は、SIMロック解除の利用意向を読者モニターに尋ねた。

 使用中の携帯電話の「SIMロックを解除したい」としたユーザーは42.4%。理由を聞くと、「MVNO(仮想移動体通信事業者)に切り替えたい」と「他の携帯電話事業者に切り替えたい」が32件ずつで並んだ。格安SIMに限らず、大手携帯電話事業者も乗り換え先として重視されており、同じ端末を使い続けたいというユーザーは多いようだ。

Q2. SIMロックを解除したい理由はどれですか?
Q2. SIMロックを解除したい理由はどれですか?
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 利用意向のあるユーザーに対しては、SIMロック解除の義務化以降に端末の買い替え予定があるかどうかも聞いた。「すぐに買い替える」としたユーザーは8.0%。最も回答が多かったのは「使用中の端末の割賦代金の支払いが終わってから」の46.7%だった。さらに、SIMロック解除の対象端末を入手した後の予定を聞くと、「契約期間の更新月に合わせて解除」が38.7%と最も多く、「すぐに解除」は24.0%である。

 なお、端末の買い替えサイクルを聞いた結果は「2年以上、3年未満」が39.5%と最も多い。以下、「特に決まっていない」が16.9%、「3年以上、4年未満」が13.0%、「端末の故障まで使い続ける」が9.6%といった分布になっている。SIMロック解除の義務化が始まっても、急激なユーザーの“大移動”はなさそうな気配である。

 自由記入欄では歓迎の声が多かったが、「端末価格が高くなる」や「端末の故障時の対応が複雑になる」などを心配する意見も目立った。このほか、「NTTドコモの端末であれば、ほとんどのMVNOと組み合わせられるので必要性を感じないが、KDDI(au)やソフトバンクモバイルのユーザーにとってはメリットが大きい」や「携帯電話各社がまた抜け道を探して新たな施策を打ってくる懸念がある」といった指摘もあった。

回答者のコメントから
 SIMロックを解除すると、NTTドコモの端末ではテザリングを利用できなくなる。このような機能制限は設けないでもらいたい。端末に最初からインストールされたキャリア固有のアプリもSIMロック解除で不要になるため、アンインストールできるようにしてほしい(Android端末では削除できないものがある)。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2015年3月17~25日
回答企業数(回収率):419社中182社(43.4%)