コミュニケーション手段の多様化により、音声通話の利用が減少傾向にある。一方、携帯電話では音声通話のかけ放題を標準プランとして提供する動きも進む。今回は、固定電話と携帯電話における音声通話の利用状況を読者モニターに尋ねた。

 固定電話による発信(毎月の平均)は、1~4回が40.7%と最も多かった。以下、5~9回が22.7%、1回未満が14.5%、10~19回が11.0%と続く。これに対して着信(同)は、1~4回が27.3%と最も多い点は同じだが、5~9回が23.8%、10~19回が19.8%、20回以上が18.6%と頻度が高い傾向にある。通話時間(同)は3~10分が29.1%、1~3分が26.7%、10~20分が12.2%という分布となった。

Q1. 固定電話/携帯電話の毎月の発着信回数(平均)はどのくらいですか?
Q1. 固定電話/携帯電話の毎月の発着信回数(平均)はどのくらいですか?

 携帯電話による発信(毎月の平均)も、1~4回が26.8%と最も多かった。ただ、5~9回が25.7%、20回以上が24.0%、10~19回が21.2%という分布になり、固定電話に比べて頻度が高い。着信(同)に至っては5~9回が26.8%と最も多く、1~4回が26.3%、10~19回が21.8%、20回以上が19.6%である。通話時間(同)は3~10分が29.1%、1~3分が23.5%、10~20分が12.3%と固定電話に傾向が近いが、音声定額の効果で60分以上が10.6%と多かった。

 利用料金(同)についても聞いた。固定電話は2000円未満が5割強で、3000円未満になると7割強を占める。分からないという回答が16.3%と多かった点を踏まえると、実際の比率はさらに高いとみられる。一方、携帯電話は1000~1999円が16.8%と最も多く、6000~6999円が12.8%、3000~3999円が10.6%、5000~5999円が10.1%といった分布になる。ユーザーごとにバラツキがあるが、利用端末の違い(フィーチャーフォンとスマートフォン)が原因とみられる。平均値は、固定電話が月1819円、携帯電話が月4667円だった。

Q2. 毎月の利用料金(平均)はどのくらいですか?
Q2. 毎月の利用料金(平均)はどのくらいですか?
回答者のコメントから
 電話回線は、個人で複数を保有する人が増えている。携帯電話と固定電話のそれぞれに社用や私用が存在し、電話番号も増加傾向にある。LINEのようにアプリベースの通話手段もある。今後は、これらの端末や番号の統合(相互接続)を進め、より利便性の高いサービスにしてもらいたい。
●調査概要
調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター
調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施
調査日程:2015年2月18~26日
回答企業数(回収率):421社中190社(45.1%)