今回は、2016年度のLAN/WANの見直し計画を読者モニターに尋ねた。結果は、「予定する」が28.4%に対し、「予定しない」が53.1%。見直しを予定しない理由は、「現状で満足している」(34件)や「近年に見直したばかり」(26件)が多かった。

Q1.2016年度にLAN/WANの見直しを予定していますか?
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Q2.LAN/WANの見直しを予定しない理由はどれですか?
Q2.LAN/WANの見直しを予定しない理由はどれですか?
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 一方、見直しを予定する企業の狙いは、「快適性の向上」や「耐障害性の強化」、「通信費用の削減」など事情は様々。具体的な内容を聞くと、「LAN(有線)の耐障害性の強化」や「WANサービスの切り替え」、「LAN(有線)のバックボーンの強化」、「WANサービスの増速」の順番で回答が多く、目立った傾向は特に見られなかった。

Q3.LAN/WANを見直す狙いはどれですか?
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Q4.LAN/WANを見直す内容は具体的にどれですか?
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 なお、見直しに予定するイニシャルコストは「500万円未満」が21件、「500万円以上、5000万円未満」が12件、「5000万円以上」が5件といった分布だった。見直し後に予定するランニングコストの変動は「増加」が17件に対し、「減少」が15件となり、攻めと守りが見事に分散した印象である。

 このほか、ネットワークをソフトウエア制御する「SDN」(Software-Defined Networking)の導入企業は2.5%(4件)だった。「導入を検討中」も13.6%(22件)にとどまり、「導入の予定はない」が70.4%(114件)を占めた。

ユーザーのひと言
卸売業・小売業 K.T(ペンネーム)氏
 インフラ構築は原則、パートナー企業に任せているが、細かな点の指摘や改善要求のためにこちら側もある程度の専門知識は必要。提案の穴を指摘すると効率の良い別の手段が出てくることがあるほか、コスト面も考慮すると、うのみにはできない。後で問題とならない、かつ良い関係を維持するため、しっかりとした詰めが必要と考えている。
●調査概要
調査対象:調査対象:「日経コミュニケーション」読者モニター/調査方法:日経BPコンサルティングのインターネット調査システムで実施/
調査日程:調査日程:2016年2月18~26日/回答企業数(回収率):415社中162社(39.0%)