今回は、2014年の重大ニュースを読者モニターに尋ねた。編集部で選んだ45のニュースのうち、1位から5位までを選んでもらい、上位から順に5~1ポイントずつ傾斜配分した合計値を算出して総合順位を決めた。

Q1. 2014年の重大ニュースは何でしたか?(順位を付けて上位5つまで)
Q1. 2014年の重大ニュースは何でしたか?(順位を付けて上位5つまで)
算出方法:編集部で選んだ45のニュースのうち、1位から5位までを選んでもらい、上位から順に5~1ポイントずつ傾斜配分した合計値を算出して総合順位を決めた。
ランキングの続き(上位30まで)
ランキングの続き(上位30まで)
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 1位は「ベネッセホールディングスの子会社で3504万件の個人情報漏洩」(451ポイント)だった。漏洩した個人情報の3504万件は名寄せ後の件数で、親と子供を別々に数えた人数は約4800万人。このうち、顧客につながる電話番号の割合から推定した有効件数は2895万件(同4000万人)としても、総人口の3割以上に相当する規模である。業務委託先の元社員がスマートフォンを用いて大量の個人情報を抜き出し、名簿業者に売却していた。

 自由意見を見ると「個人として被害を受けた」という声が少なからずあったほか、多くの企業がセキュリティ対策の再点検や見直しを迫られた。経営層へのインパクトは大きかったようで、「事件を契機に対策の改善が進んだ」や「対策済みなのに余計な口出しが増えた」などの声が目立った。ただ、「社内の対策はこれまで、性善説を前提としてきた面がある。性悪説の前提に切り替えると、運用が複雑になって負荷が高まるだけでなく、信頼関係への影響にも配慮しなければならない」など、対策に頭を悩ます企業は多いようだ。

 2位は、「日本マイクロソフトがWindows XPのサポートを終了」(434ポイント)が僅差で続いた。個人と会社の両方でパソコンを入れ替えた読者も少なくなく、大企業では休眠パソコンの探索を含め、移行作業に多大な労力を費やした。今後も2017年4月11日にWindows Vistaが、2020年1月14日にWindows 7がそれぞれ延長サポートの終了を迎えるため、自由意見では延期を求める声が目立った。

 3位は、「Bitcoinの大手取引所であるMt.Goxが取り引きの全面停止を発表」と「総務省が2015年5月以降の発売端末を対象にSIMロック解除を義務化」の2つ。ただ、上位2つとは300ポイント前後の開きがある。前者のBitcoinは当初、金融機関を介さず安価な手数料で送金・決済する手段として注目を集め、徐々に投機目的で売買が拡大。その適法性を巡り、世界各国で議論が巻き起こっていた最中の事件だったため、注目度が高かった。一方、後者のSIMロック解除の義務化は既定路線で驚きこそ少なかったものの、今後の影響に注目して票を投じた読者が多かったようだ。

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