2016年4月に始まった家庭向けの電力小売り自由化。今回は電力会社の切り替え状況を読者モニターに尋ねた。切り替えを「検討した」「検討中」は38.4%に対し、「検討しなかった」は61.6%と過半数を占めた。電力広域的運営推進機関によると、新電力への移行は10月末時点で契約総数の3.3%にとどまるが、多くのユーザーは検討すらしていないことが分かった。自由意見では「地方に在住しており、選択肢がほとんどない。自由化と言われるが、恩恵は都市部に限定されている」といった不満も見られた。

Q1.電力自由化を受け、電力会社の切り替えを検討しましたか?
Q1.電力自由化を受け、電力会社の切り替えを検討しましたか?
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 検討の結果、電力会社を切り替えたユーザーは20.6%。ただし、「検討した」「検討中」としたユーザーによる回答のため、母数を全体に広げると7.9%になる。むしろ、「現状維持が最適と考え、切り替えなかった」が30.2%と最も多く、「魅力的なサービスがなく、切り替えなかった」も17.5%だった。なお、電力会社を切り替えたユーザーが受けた料金低廉化の恩恵は「4~5%減」が38.5%、「2~3%減」と「6~9%減」が各15.4%、「分からない」が30.8%となっている。

Q2.検討の結果、電力会社を切り替えましたか?
Q2.検討の結果、電力会社を切り替えましたか?
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