国内DDoS(Distributed Denial of Service attack、分散サービス妨害)対策サービス市場の2013年度の売上金額は、前年度比24.0%増の12億4000万円だったと、アイ・ティ・アールが発表した。

 同サービスの主なユーザーである通信事業者が、積極的に投資したことが背景にあると解説している。

 DDoS攻撃は、ネットワーク上のトラフィックを増大させて、回線やネットワーク機器、サーバーのリソース(処理能力)を占有してサービスの提供を妨害するもので、世界的に増加する傾向が見られる。

 2013年度から参入するベンダーが増えており、2014年度は同66.1%増の21億円と大幅な伸びを見込んでいる。加えて、同市場の2013~18年度の年平均成長率は33.2%に達する見込み。18年度の市場規模は52億円に達する、と予測している。

 ゲートウエイセキュリティ市場には、DDoS対策をはじめ、ファイアウォール/UTM(Unified Threat Management )やIDS/IPS(侵入検知システム/侵入防御システム)、Web Application Firewall、URLフィルタリング、Webゲートウエイセキュリティ、サンドボックス型ゲートウエイセキュリティの7分野がある。DDoS対策は、最も高い成長率を示すと、アイ・ティ・アールは予測している。