インターネット広告代理店メディックスのグループ会社であるデータドックが、2017年10月竣工に向け「データの分析・活用」を標榜するデータセンターを新潟県長岡市に建設している。
提供電力は最大30kVA/ラックで、床耐加重は3.0t平方メートル。バックボーン回線は100Gbpsで、外気+雪氷によるハイブリッド冷房技術を採用する。アクセスは最短で東京から1時間45分という。
同社の代表取締役社長 CEOの宇佐美浩一氏に、データの分析・活用を前面に出したデータセンターの狙いについて聞いた。
(聞き手は聞き手は松本 敏明=ITpro Active)
データ分析を前面に出したデータセンターはあまり見かけない。その狙いについて教えて欲しい。
通常のデータセンターは、お客様のデータには触らないのが大原則で、多くの場合はIT機器の置き場になっている。それが今後は、お客様が最も大事にするデータの置き場になるようにしていきたい。
当初は、データセンター事業としてラックの提供からスタートする。そしてここにデータマイングのためのファシリティや、データの解析にたけた人材などをそろえていく。こうしてITリソースを預けるお客様が、データも預けてくれるようになることを目指す。
これが進むと、マーケティングなどで活用する個人情報が集約されてくる。ここから新しい価値を引き出せるようにする。具体的には、機器をハウジングしている隣でデータ解析のエンジンを使うというイメージ。一般的になデータセンターではなく、いわば「データマネジメントセンター」を目指している。