大型装置の機能をiPadに移植した「メーキャップシミュレーター」

 店頭でのカウンセリングを支援するための応対アプリケーションとしては、「スキンケアコンサルテーション」「メーキャップシミュレーター」「ファンデーションファインダー」という3つのアプリケーションを新たに開発した。

 スキンケアコンサルテーションは、資生堂 ビューティークリエーション研究所などと協力して開発したもので、アニメーション動画を使って、スキンケアを分かりやすく説明するアプリケーションである(写真5、6)。ビューティー・タブレットを導入する前は、紙のカウンセリングシートを使って説明していた。「動画を使うことで、顧客に楽しく見てもらえるようになった」(伊藤氏)。

写真5●スキンケアコンサルテーションの画面
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写真5●スキンケアコンサルテーションの画面
写真6●スキンケアを分かりやすく説明する
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写真6●スキンケアを分かりやすく説明する
写真7●実際にメークをしたような画像が表示されるメーキャップシミュレーター
写真7●実際にメークをしたような画像が表示されるメーキャップシミュレーター

 メーキャップシミュレーターは、資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターなど、同社の様々な部門と協力しながら開発したツール。顧客の顔をタブレットのカメラで撮影して画面に表示し、口紅などの様々なメーキャップをシミュレーションできる。実際にメークをしたような画像が表示されるので、顧客は、化粧を落とさずに自分に似合う化粧品を選べる(写真7)。

 メーキャップシミュレーターの機能は、イベントなどで利用する大型のシミュレータがベースになっている。今までは“特別な装置”だったが、タブレットで利用できるようにすることで、「全員が、いつでも利用できるようになった」(伊藤氏)。

 ファンデーションファインダーは、顧客の肌の状態に合った商品を、分かりやすく提案するアプリケーションである(写真8)。

写真8●顧客に合った商品を提案するファンデーションファインダー
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写真8●顧客に合った商品を提案するファンデーションファインダー