タブレットを社内業務の支援だけに使うのはもったいない

写真2●資生堂 国内化粧品事業部 事業企画部 マーケティング戦略室 参事の髙島康則氏
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写真2●資生堂 国内化粧品事業部 事業企画部 マーケティング戦略室 参事の髙島康則氏

 国内化粧品事業部 事業企画部 マーケティング戦略室 参事の髙島康則氏(写真2)によれば、ビューティー・タブレットの導入には、主に4つの狙いがある。

 1つは、スピードの向上だ。

 「お客様の声や肌トラブルの情報、ビューティーコンサルタントの声、売り場写真などの店頭情報を、店頭と本社でリアルタイムに共有することで、商品開発や宣伝販促に反映するスピードを向上させたかった」(髙島氏)。

 2つめは、サービスの向上である。「タブレットを社内業務の支援だけに使うのはもったいない。店頭でのカウンセリングにもタブレットを活用して、顧客サービスを向上させたかった」(国内化粧品事業部美容統括部参事の伊藤史希氏、写真3)。

写真3●資生堂 国内化粧品事業部 美容統括部 参事の伊藤史希氏
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写真3●資生堂 国内化粧品事業部 美容統括部 参事の伊藤史希氏

 3つめは、商品カタログ・マニュアルの電子化や店頭ツールの統合によるコストの削減。

 そして、4つめは、社内業務の生産性向上である。

 「以前は、携帯電話で報告業務を行っていたが、キーが小さいので打ちにくかった。これをタブレットに移植し使いやすくすることで、報告時間を短くしたかった」(髙島氏)。