アジャイル開発は企業向けシステムの開発には向かない──。こんなイメージは今すぐ捨てるべきだ。ビジネスの変化に俊敏に対応できるアジャイル開発の考え方は、“儲かるシステム”の実現を求められるIT部門に必要不可欠。このアジャイルの良さを生かしつつ、既存手法の長所を加えた「エンタープライズアジャイル」がこれからの業務システム開発の絶対解として浮上してきた。いち早く効果を体現した企業も登場している。先進事例や最新手法から実像に迫る。
動き出したエンタープライズアジャイル 目次
目次
-
[DAD解説 後編]比較表からプラクティスを選択してアジャイルを実践
近年アジャイル開発プロセスも成熟してきている。エンタープライズ分野に適用することを想定したアジャイル開発手法をまとめて「エンタープライズアジャイル」と呼ぶことがある。ここでは、エンタープライズアジャイルの一つである、アジャイル開発プロセス・フレームワークで「ディシプリンド・アジャイル・デリバリー(D…
-
[DAD解説 前編]複数のアジャイル手法を組み合わせて誕生
エンタープライズ分野に適用することを想定したアジャイル開発手法をまとめて「エンタープライズアジャイル」と呼ぶことがある。ここでは、エンタープライズアジャイルの一つである、アジャイル開発プロセス・フレームワークで「ディシプリンド・アジャイル・デリバリー(DAD)」を解説する。
-
[SAFe解説 後編]3階層のマネジメントで企業をアジャイルに
アジャイル開発を活用し、一丸となって競争力のあるシステムやサービスを作りだす企業や事業部になるための「SAFe(Scaled Agile Framework)」というフレームワークを解説する。後編の今回は、3階層で実施するマネジメントの仕方を詳しく説明する。
-
[SAFe解説 前編]アジャイルの考えを企業活動全体に拡張
アジャイル開発を活用し、一丸となって競争力のあるシステムやサービスを作りだす企業や事業部になるためのフレームワークが「SAFe(Scaled Agile Framework)」だ。SAFeについて今回と次回の2回で解説する。まずSAFeの考案者であるDean Leffingwell氏のプロフィール…
-
導入効果を「最大化」する5箇条
エンタープライズアジャイルは、単なるアジャイル開発と従来手法との組み合わせではない。従来のように詳細過ぎる計画やドキュメントを作成すると、効果を発揮できない。エンタープライズアジャイルで「良いところ取り」を効果的に進める五つの勘所を、事例を基に見ていこう。
-
エンタープライズアジャイルの手法やコミュニティーが続々
中電CTIのように、エンタープライズアジャイルを実践する企業が急増している。もはや次の“主流”と言っても過言ではない。実践手法や関連するコミュニティー活動も世界中で相次いで登場。その代表的な四つの最新動向を紹介しよう。
-
3ステップで現場に導入、中電CTIの挑戦(下)
「エンタープライズアジャイル」の導入に踏み切った、中部電力グループのシステム子会社であり、グループのIT部門としての役割を担う中電シーティーアイ(CTI)。同社は現場への導入を三つのステップで進めた。
-
1カ月でプログラム300本を開発・変更、中電CTIの挑戦(上)
IT部門が”儲かるシステム”の実現に貢献するには俊敏さと計画性を両立するシステム開発手法の採用が不可欠。その最有力候補が「エンタープライズアジャイル」だ。アジャイルが本格的な企業システムにも使える新手法へと生まれ変わった。エンタープライズアジャイルの導入に踏み切った、中電シーティーアイ(CTI)の…