DBMSが進化する方向性を議論した。分散処理ソフト「Hadoop」の連携では、積極的に進めるベンダーがある一方、それほどニーズを感じないという意見もあった。連携手法も、結果データだけなのか、処理形態も模すのかなど、多様である。Hadoopへの対応を含め、今後、各社が注力するテーマを聞いた。

(司会は森山 徹=日経コンピュータ)

(写真:北山 宏一)
(写真:北山 宏一)

司会:

 今後、データベースが進化する方向性について話をしましょう。ビッグデータの活用を考えたとき、分散処理ソフト「Hadoop」の活躍が目立ちます。まずHadoop対応をどう考えますか。

SAPジャパン:岩本

 SAP HANAはHadoopのデータを扱うことができます。HANAは、「スマートデータアクセス」という機能を通じて、オラクルとかテラデータとか、マイクロソフトやIBMのデータベースを読み込めます。その中のアダプターの一つとしてHadoopのHiveがあり、そのデータを吸い上げて、これをHANAのデータベースオブジェクトとして扱えるような構造になっています。

日本マイクロソフト:北川

 実はHadoopと連携したいかというと、あまり連携する必要はないのではと思っています。Hadoopと連携したい理由は、たぶん大量データをためて、そこに対して並列処理で分析して結果を見たいからです。そこにデータベースから見せてあげる必要はあまりない。データをジョイン(結合)できればよいのです。

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